January 2007
January 31, 2007
スケール感は圧巻!陰惨と滑稽のMIX味!/『どろろ』妻夫木聡主演

●どろろ●
●監督;塩田明彦
●原作;手塚治虫(少年サンデー掲載)
●出演者;妻夫木聡/柴咲コウ/瑛太/原田美枝子/中井貴一/原田芳雄/土屋アンナ/
杉本哲太/麻生久美子/劇団ひとり/寺門ジモン/中村嘉葎雄 ほか
●公開;2007年1月27日 140分
●イメージ;(c)2007どろろ製作委員会
今月最後の映画鑑賞は『どろろ』。白黒のアニメを断片的に覚えている。おばあちゃんの家のTVで一人で見ていた。親には禁止系番組だったのかもしれない。アニメ版に出てくる妖怪“金小僧”が怖い!“金気からでる毒が妖怪化”は、ヤバイことに刷り込みされた。その後、お金に縁のない運命を歩くことの一因となる(汗)。
●あらすじ
遠い未来とも、あるいは過去なのか?時は賢帝歴3048年。何処とも知れぬ東の果ての国のこと。
世は乱世、大地を屍で埋め尽くす合戦が続いていた。隣国との戦いに勝った醍醐景光は、手傷を負ったまま、48体の魔像を祀る地獄堂を訪れる。「この魔像を彫った仏師は狂い死した」と、住職が言う。一人堂の中、景光は魔像に願をかける。妻の胎内に宿る自分の子供を差し出すかわりに「天下統一」を願ったのだ。景光の願いは聞き届けられた。契約の印を景光の額に刻み、魔物は飛び去って行った。景光は住職を殺害し、地獄堂に火を放つ。
20年後、諸国で妖怪を倒す謎の男がいた。そして、無法者が集う砂漠の町には、手癖の悪い泥棒がいた。泥棒は、今日も酒場で遊ぶチンピラの財布を狙い、逃げ回っていた。同じ頃、異国の踊りを披露する酒場で騒ぎが起こる。若い男が、急に舞台で踊る女に切り掛かったのだ。女の姿は見る見る巨大な蜘蛛に変わった。若い男は腕を外すと、そこには刃が仕込まれていた。見事妖怪を倒した男の戦いを、さきほどの泥棒は偶然に見ていた。散り散りになって消えた妖怪、突然苦しみだした若者の足が外れ、そこから新しい足が生えてくる…。
酒場を出た泥棒は、若い男の生い立ちを旅の琵琶法師に聞く。
呪医師の寿海が、川で奇妙な赤ん坊を拾う。目も見えず、耳もなく、声もない、手足も内臓もない赤ん坊。不憫に思った寿海は、体を作ることにする。戦乱の犠牲になった子供たちの屍を集め、秘術を尽くし体の部分を作っていった。赤ん坊には妖怪の気配が付きまとっていた。ある晩、旅の琵琶法師が寿海の家を訪れる。妖気を感じた琵琶法師は、寿海に妖怪退治の魔剣“百鬼丸”を渡す。寿海は少年の腕に、刃を仕込むことにしたのだった。寿海は愛情を尽くし、言葉を教え、武術を教えた。いつしか、赤ん坊は五体の揃った少年に育っていった。
赤ん坊が青年になった頃、呪医師は死んでしまう。彼の遺言は「景光の手に呪医の技を渡してはならない。家を焼け」「お前の父ではない…」だった。寿海の遺言どおり家を焼き払う青年の心に謎の言葉が響いた。「失った体の部分を見つけたい気持ちさえあれば、妖怪のいる場所に連れていってくれるだろう」。
若者の生い立ちを聞き、泥棒は若者を追う。若者の名前を聞くと若者は「百鬼丸とも、どろろとも」と答えた。それから泥棒は自分の名を“どろろ”とすることになるのだが、それが二人の旅の始まりだった。>>>つづきは映画館でどうぞ!
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冒頭は、とんでもなく陰惨だ。『エクソシスト ビギニング』の中の十字軍の全滅を彷佛させる見渡す限りの屍!!コントラストを強く画像処理された色彩は、赤と黒を貴重にしている。♪赤は血の色〜黒は罪の色♪は、プリンプリン物語のヘドロの歌う唄だが、ニュージーランドの大地を血に染めたオープニングは圧巻!エキストラが白人系なのか?騎馬武者は皆、仮面を着けているので、これがまた無気味。
原作ではベルリンの壁をイメージした“壁”が出てくるが、映画版ではエピソードには噛んでいない。しかし壁の立つ大地のスケール感や、随所で出てくるニュージーランドロケ風景は、無国籍風なSF感が出て、グローバルなイメージの広がりがあった。衣装や、クリーチャーデザインはチャン・ドンゴン主演『プロミス』の正子さん。彼は素材や衣装の色彩計画が緻密で、すごく良い。なんと正子さんは手塚さんの孫弟子になるそうだ。
予算は20億円とのことだが、建築関連がよく作り込まれていた。町等のセットだが、ありがちなチープな感じになっていない。少し「迷いを感じたのか?」と思ったのは醍醐城。イメージ元は織田信長の安土城だろうが、内装関連が、チャイナ風と西洋甲冑!?なかなか無国籍風は難しい…。
◆◆◆
原作者の手塚先生は、当時人気だった白土三平さんの『カムイ伝(戦国の百姓の苦しみを描いた)』や、水木しげるさんの妖怪ものに想を得て、『どろろ』を描いたそうだ。『どろろ』の語源は『どろぼう』らしく、ここは映画の設定と少し違う。製作発表の時、どろろ役が紫咲コウさんと知って、どんなどろろ!?なるのか、少し悩んだ。原作のイメージは、もっと幼い。当時、アニメの最後の方まで女の子だとは判らず、けっこう真相を知ってショックだった。
妖怪映画は日本映画の定番。妖怪退治はお子ちゃま向けのイメージだが、本作はR12指定だ。良い子はお友達同士では映画館には行けない。この指定は若干疑問。無分別で流される、刺激の強いニュース映像や、日々の猟奇事件報道の方が、よほども怖い!!
◆◆◆
百鬼丸とどろろが力を合わせ妖怪退治をするシーンはラテンの音楽に乗って軽快!VSX、CGクリーチャーに加え、日本伝統の着ぐるみ系の妖怪が登場する。これが、お茶目で笑える。巨大キューピーの死霊集合体は、怖いのか?、笑わせたいのか?微妙で可笑しい。
妖怪との戦いは中国系のアクション監督の手腕が光る。軽快なワイヤーワーク・アクションで、空中シーンが楽しい。個人的に好きな妖怪は、万代の家の子供蚕(かいこ)妖怪。妖怪姿はモスラ、化けている時は、可愛い女の子だ。市松人形のようなおかっぱで、同じ顔をした7姉妹(?)は、我が家にも一体欲しい(嘘)。
長い140分だが、多くのエピソードが、上手く噛み合っている。手塚治虫氏への深いリスペクトを感じる作品だ。続編で「どろろの背中の秘密編」を作ってくれると楽しい。
退治していない魔物、まだ24体!!
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January 30, 2007
メディアに見る『食事と健康』の相関性?/最近のニュースから
1月ももう月末です。
昨日から恒例(笑)の花粉症が始まった。くしゃみに加えて、発熱している。化学物質過敏症もあるので、くしゃみをすることが多いのだが、今日は映画館のポップコーンでくしゃみをしてしまった。香料が化学物質なのダワ(汗)。※上映前だったので、同じ列の人が二名逃げた(爆)。
今月、朝や夕方のニュースワイドショーは気持ちの悪いバラバラ殺人事件から始まり、次ぎは一般の人を騙すような事件が話題の中心になっている。
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昨日から恒例(笑)の花粉症が始まった。くしゃみに加えて、発熱している。化学物質過敏症もあるので、くしゃみをすることが多いのだが、今日は映画館のポップコーンでくしゃみをしてしまった。香料が化学物質なのダワ(汗)。※上映前だったので、同じ列の人が二名逃げた(爆)。
今月、朝や夕方のニュースワイドショーは気持ちの悪いバラバラ殺人事件から始まり、次ぎは一般の人を騙すような事件が話題の中心になっている。
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January 26, 2007
意外とアクション映画だったり(笑)!?/『笑う大天使(ミカエル)』

●笑う大天使(ミカエル)●
●監督;小田一生
●原作;川原泉
●出演;上野樹里/伊勢谷友介/関めぐみ/平愛梨/松尾敏伸/菊地凛子/他
●ナレーション:広川太一郎
●公開 2006年7/15 上映時間 92分 DVD発売日12/22
●イメージ;(C)2005 Michael Partners (配布壁紙)
久しぶりの新作DVDレンタル!本作は高崎109では上映がなく、DVDになるのを待っていたのだが、毎度レンタル中。1本しか入荷していないのが、この映画の興業成績を物語っている(?)。
●あらすじ
“大天使ミカエルが邪悪なドラゴンを倒した”との伝説のある湖。その湖上の小さな島にお嬢様だけが通う“聖ミカエル学園”があった。その島へは学園専用列車が向かっている。揃いの制服に身を包んで品の良いお嬢様方がひしめく中、転校生史緒が悪夢にうなされていた。それはこれから始まる災いの予兆だとは、史緒には知るよしもなかった。
母が過労から急逝、そこに現れたのは旧伯爵家当主司城一臣だった。突然現れた兄は超お金持ち!それまで母子二人で質素な暮らしをしていた史緒には、運命の急転だった。兄の意向で聖ミカエル学園に編入したのだが、庶民派の史緒には、お嬢様の群れはすこぶる居心地が悪い。 座席から落ちた史緒を助けてくれたのは、柚子。小柄な彼女は別名“コロボックル”と呼ばれる3年生のアイドル。体育の授業で史緒と競ったスポーツ万能の長身のクラスメートは和音は、別名“オスカル”と呼ばれ、下級生の憧れの君だった。その頃、学園長のもとに警察から誘拐犯対策の依頼がある。世界中の令嬢たちが謎の失踪をしていた。その魔の手は日本のお嬢様にも及んでいた。
兄や級友の前で猫をかぶっている史緒だったが、どうしても屋敷のフランス料理も口に合わない。朝、登校した史緒は、空腹で倒れそうになる。そこで史緒は自活(?)を決意!学園の森で焚き火をし、お湯を湧かしてチキンラーメンを食べることにした。自習時間に史緒がいないのに気が付いた柚子、和音は、森で爆食中の史緒を見つける。実は柚子と和音もチキンラーメンが大好物。3人で仲良く食べることになるのだが、そこに神の啓示が舞い降りる。火を消そうとした3人を怪しい紫の煙は包み込んだのだった…。>>>つづきはDVDでどうぞ!
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コミック界一のインテリゲンチャ(死語)、川原泉大先生の傑作コミックの初映画化!川原泉さんの旧作はほとんど文庫化されているので、この『笑う大天使』を読んだ若い読者も多いと思う。「ひと昔前にコミック」と感じられた読者もいらっしゃるかと思うが、ひと昔前でさえ、川原先生の作品はどこか古風で、不思議な空気感が漂っていた。それは彼女が古いタイプの教養人、最後の末裔のお一人だからかもしれない。
最新号の『サライ』の特集は論語と孔子さまだった。川原さんの世界もそんなアカデミックな世界がベースにあるのだ。和音が剣道の稽古をしながら格言を絶叫し、史緒の志望は東大現役合格で将来は財務省キャリア!普通ならコミックの中の絵空言!?ってなものなのだが、なんとなく川原作品には、「そんなこともあるかも…」と読者を煙に巻く。その土台が教養主義なのだ。
◆◆◆
本作『笑う大天使(ミカエル)』は、学園ギャク(?)映画の女王!!上野樹里さんが主演している。お兄さま役には、嫌われ松子の龍さん伊勢谷友介さんを配し、舞台はハウステンボスでのオールロケ、原作の世界をより耽美に描いている。と言っても、川原さんの作画はあまり細部まで書き込んだものでない。彼女の作品を読む愉しみは、作品の裏にある彼女の韜晦な美意識を鑑賞することにある。作品のビジュアル・イメージは読者の中に再構築されているはずだ。
若干の違和感は、フランス風(?)な黒のハイウエストのワンピース制服。あんなに襟元や背中が広く開いていたら、虫にさされて仕方ない(?)、と思ったり(笑)する。学園長が変に若いし、シスターはまったくシスターに見えない。ハウステンボスの瀟洒な雰囲気を生かした聖ミカエル学園と、出演者の奇妙な服装!?この違和感は、監督さんが男性だと言うことに由縁しているのだろう。楽しい作品なので、その点は、もったいないような気分もした。
◆◆◆
人気ジュニア小説『マリアさまは見ている』のルーツは『笑う大天使(ミカエル)』にあったのか〜!と、再認識しながら、本作鑑賞の楽しみは各個人のモエところにお任せ!?だ。原作の“闇の十二使徒”や、台詞の端々の細かいくすぐりは割愛されている。川原ワールドの持ち味を生かした違うアプローチもあったように思う。ダミアンのCGはけっこう痛い!?
樹里さんファン、伊勢谷さんファンは、楽しく鑑賞できるでしょう!
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January 24, 2007
貧乏性は前世の名残り?/真鍋かをりさんの巻『オーラの泉』
●『オーラの泉』 TV朝日系 水曜11:15〜
●ゲスト;眞鍋かをりさん
●放映日;1/24
お目々クリクリ、元祖『ブログの女王』鍋かをりさんの登場!
●スピリチュアル・チェック
好きな言葉;臨機応変
苦手なもの;虫、血や傷がだめ
ストレス解消法;ストレスは、解消せずにためてしまう
悩み;想像力なないこと
●オーラ診断
オーラの色;青と赤
前世;巫女さん、フランダースの犬のネロのような少年
********************
以下、番組の感想&雑感です。
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●ゲスト;眞鍋かをりさん
●放映日;1/24
お目々クリクリ、元祖『ブログの女王』鍋かをりさんの登場!
●スピリチュアル・チェック
好きな言葉;臨機応変
苦手なもの;虫、血や傷がだめ
ストレス解消法;ストレスは、解消せずにためてしまう
悩み;想像力なないこと
●オーラ診断
オーラの色;青と赤
前世;巫女さん、フランダースの犬のネロのような少年
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以下、番組の感想&雑感です。
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January 19, 2007
絶版『機械仕掛けの神』復活!人形ファン必携!/『四谷シモン前編』

●四谷シモン前編●
●著者;四谷シモン
●発行;学習研究社
●単行本 405頁
※24頁の口絵つき
●出版社から本の内容紹介
人形作家・四谷シモンのエッセイ・小説・詩を総集成。
2冊の書籍「シモンのシモン」「機械仕掛けの神」の全文章を収録するほか、単行本未収録の文章、インタビュー、また書き下ろしまでを収めた、現時点における四谷シモン全集。
**********************
日本の創作人形界にあって、一人純粋アートとして、実験的な作品を作り続けている四谷シモンさん。彼の絶版になっていたエッセー集『シモンのシモン』『機械仕掛り神』に、未収録のエッセー、対談や、書き下ろしを加えた新刊が学習研究社から発売になった。四谷シモンさんは時々役者の仕事などもされており、最近ではリリー・フランキーさん原作のドラマ(フジTV系)『東京タワー/オカンとボクと時々オトン』に医師の役で出演されている。
◆◆◆
四谷シモンさんは若々しく見えるのだが、本当に昔から第一線で活躍されており、人形好きには神様のような存在だ。美術出版社から出た写真集二冊は神々しさと禍々しさ、二つのパワーが渦巻いていて、目眩がしそうだった。“東京ビエンナーレ”で彼の人形を、実際に観た時の衝撃は忘れられない。
本書は、四谷シモンさんの著述、言語活動を総括した内容となっている。人形ファンは勿論のこと、四谷さんを知らない人も是非読んで欲しい一冊。人形と云うもの、それを作らないといられない芸術家の業(ごう)のようなものを知るには必携の本だと思う。
◆◆◆
“前編”とは、今後の活動を“後編”として出すことを予想してのネーミング。仙人のような四谷さんのこと、“後編”も厚い本になると思う。
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January 17, 2007
裏番組の女子アナが好き!前世は宇宙人?/『オーラの泉』劇団ひとり
●『オーラの泉』 TV朝日系 水曜11:15〜
●ゲスト;劇団ひとりさん
●放映日;1/17
情緒不安定、甘えん坊なキャラクター、隠れヤンキー魂の劇団ひとりさんがゲスト。
●スピリチュアル・チェック
子供の頃、憧れた職業;パイロット
自分の性格は?;情緒不安定
最近、気になることは?;女性
人生の転機は?;お笑いを目指したこと
●オーラ診断
オーラの色;???
前世;宇宙人、欧米人の文筆業
********************
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●ゲスト;劇団ひとりさん
●放映日;1/17
情緒不安定、甘えん坊なキャラクター、隠れヤンキー魂の劇団ひとりさんがゲスト。
●スピリチュアル・チェック
子供の頃、憧れた職業;パイロット
自分の性格は?;情緒不安定
最近、気になることは?;女性
人生の転機は?;お笑いを目指したこと
●オーラ診断
オーラの色;???
前世;宇宙人、欧米人の文筆業
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January 16, 2007
星空と焚き火と老人…/『ストレイト・ストーリー』

●ストレイト・ストーリー●
●原題;the Straight Story
●監督:デビッド・リンチ
●出演:リチャード・ファーンズワース/シシー・スペイセク/ハリー・ディーン・スタントン
●1999年 アメリカ 111分
●ニューヨーク批評家協会賞主演男優賞/撮影賞
●イメージ;(c)1999 the Straight Story ウォルト・ディズニー
日本TV系『月曜映画館』1/16未明に放映。冬の夜空にオリオン座が輝き、人が人でいることの不思議を思ったりする。人が人でいられることの有限と、宇宙の果てしない時間…、人の一生のなんと短く、そして愛おしいものなのだろうか?
●あらすじ
アメリカ・アイオワ州。73歳のアルヴィン・ストレイト、妻は10年ほど前に他界し、娘のローズ と2人暮らしだ。ある日、家で転倒し、足を悪くしてしまう。そんな秋の初め、アルヴィンの兄・ライルが 心臓発作で倒れたという電話が入る。些細なことで口論となり、兄とはもう10年会っていなかった。兄の住む町まで560km、車なら1日の距離だ。しかし、アルヴィンは目を悪くしており、車の免許はなかった。娘のローズを頼ることも出来ない。しかし、「今兄に会わなければ、もう兄と和解することなく人生が終わるかもしれない」、アルヴィンは、小さな芝刈り用のトラクターで、出かけることにする。野宿用のコンテナを牽き、出発するアルヴィン。街の仲間は、「隣町へも着かないだろう」と見送る。案の定、隣町に着かないうちに、トラクターは動かなくなってしまう。前途多難!しかしアルヴィンの決意は固かった。そして…。>>>つづきはDVDでどうぞ!
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“人生は旅である”言い古された言葉だ。だが、ふと振り返った時、この言葉は心に沁みる。映画の中で、ロードバイク・レースの若者と、アルヴィンは遭遇する。若者がアルヴィンに質問する。「年をとって良いことは何か?」アルヴィンは答える。「実か、殻か見極めることができるようになることだ」。違う若者が皮肉まじりで質問した。「年をとって、最悪のことは何か?」、アルヴィンは「若い時のことを覚えていることだ」。この台詞で、アルヴィンは悔いの多い、困難な旅路を歩いて来たことを観客は知ることになる。
物語は実話であり、新聞に載った小さな囲み記事が発端だ。アメリカの田舎に住むお爺さんが、東京兵庫間ほどの距離をひとすらトラクターで行くだけの話。この単調な実話を、奇才デビット・リンチ監督が、思慮深いのロード・ムービーに仕上げている。彼もすでに老境を迎えていることも、この映画の味わいをより深いものとしている。1999年公開当時、話題になり、主演のリチャード・ファーンズワースはアカデミー賞主演男優賞にノミネートされている。娘役は、『キャリー』で怖い超能力者を演じたシシー・スペイク、余り出演シーンは長くないが、温かい情愛を感じさせてくれた。彼女は軽い知的障害があると言う設定、不思議なユーモアで、家庭の持つ大切な何かを教えてくれたように思う。
◆◆◆
アメリカの田舎道は、ひとすらまっすぐ!ストレートな訳だ。ほとんど人家もなく、果てしない原野と、農地が広がっている。このオハイオからミシシッピまでの道程は、ほとんど起伏もなく、アメリカの穀倉地帯、本当に見渡す限り、何もない。何もない原野の暗闇で、アルヴィンの灯す焚き火がほんのりと明るい。
デビット・リンチ監督の代表作の一つ、『ツィンピークス』、この中で炎が印象的に描かれていた。この『ストレート・ストーリー』でも炎は生きる証をして、効果的に描かれる。明かりを見て、家出娘が現れ、人が集う。アルヴィンは星空を眺め、兄と一緒に見た短い夏の日の星空を思い出す。星空と原野の炎、人は悠久の時を、こんな風に過ごしていたのかもしれない。1993年にアルヴィンは他界され、主演のリチャード・ファーンズワース氏もすでに他界された。しかし、映画の中で彼等は永遠の時間を刻み続ける。
、この『ストレイト・ストーリー』も、そんな有限の一コマと切り取り、旅の幸せをかいま見せてくれた。
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January 15, 2007
夏の日、永遠が終わる2日間/『スタンド・バイ・ミー』1986年作品

●スタンド・バイ・ミー●
●監督;ロブ・ライナー
●製作・脚本;ブルース・A・エバンス、レイノルド・ギデオン
●原作;スティーブン・キング(原題/ボディ 死体)
●音楽;ジャック・ニッチェ
●出演;ウィル・ウィートン/リバー・フェニックス/コーリー・フェルドマン/
ジェリー・オコネル/キーファー・サザーランド
●アメリカ/1986年作品/88分
●日本での劇場公開日/1987年4月18日
この日々に終わりがあることを信じたくなかった。永遠の夏…。
最近、TVCMで“スタンド・バイ・ミー”の曲を聴く。この曲を耳にすると、必ず思い出す映画がある。もう公開から20年の歳月が経過してしまった。この映画を見た時の自分と今の自分…。夢が実現出来た部分と、失望と欠落の部分がないまぜになり、“スタンド・バイ・ミー”を聴くと、深い感慨が沸き上がる。大人も半ば過ぎると、誰もがこの映画の主人公になれる…。

●あらすじ
ゴーディ・ラチャンスは、多忙な日を送る人気作家。ある日、ゴーディは新聞記事に目が停まる。“弁護士クリス・チャンバース刺殺さる”。その名前は、少年の頃の大切な仲間の名前だった…。そしてゴーディは少年の日、夏の終わりの2日間を思い出す。
オレゴン州キャッスルロックに住む少年ゴーディは、内向的だが、空想力溢れる感受性豊かな少年だった。彼には、何でもできるスポーツ万能、成績優秀の兄がいる。しかし、その兄は不慮の事故で他界してしまった。ゴーディの両親は深い悲しみから抜けることが出来ず、まだ自分の才能に気づいていないゴーディは兄と自分を比べ、いたたまれない日々を送っていた。
夏休みも終わりに近い晩夏の午後。ゴーディと3人の遊び仲間、クリス、テディ、バーンは、いつも通り、裏庭にある秘密基地に集まっていた。わるふざけとたわいないおしゃべり、いつもそこで大人には秘密の計画が繰り広げられるのだが、それが実行されることはなかった。しかし、その日は少し違った。バーンが耳にした噂は「ブルーベリー摘みに出かけて行方不明になっていた少年が、列車に轢かれて、その死体が放置されている」と言うものだった。
町で鼻つまみの不良グループが、車を盗みドライブ中に死体を見つけたと言う。しかもまだ「警察に届けていない」。こんなに面白い話はない!ゴーディたちは、「死体の発見者になれば、町の英雄になれる!!」と、親たちには内緒で“死体”を探す旅に出る計画をたてるのだった。
“死体”があるのは、20マイル(約32キロ)先。道のない深い森林を歩いていかなければならない。4人の少年たちの、夏休み最後の冒険が始まった。そして…。
>>>つづきはDVDでどうぞ!!
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『スタンド・バイ・ミー』はある年齢の女性には、永遠のアイドル映画かもしれない。少年の日のリバー・フェニックスが、ゴーディの親友クリスの役で出演している。また今も『24H』で活躍中の人気俳優キーファー・サザーランドが、クリスの兄、不良グループのリーダー役で出演。私の友人の何人かは、当時リバー・フェニックスに恋をしていたし、中にはキーファー・サザーランドの大ファンになった友人もいた。映画の舞台“キャッスルロック”は、憧れのクリスの住む町、アメリカ留学をした知人もいた。
◆◆◆
青春映画の代名詞のように言われる『スタンド・バイ・ミー』だが、少年たちは12才、青春の言葉は似合わない。子供を捨てる日は何時なのだろうか?大人の事情を理解しなければならない、否だけれど、捨てなければならない子供時代…。少年の日との決別を描いた映画だと思う。
9月に映画紹介した『ネバーランド』は少年の日々を捨てなければならなかった少年が描かれていた。日本では、子供達はなんとなく大人びてくる。とくにこの日から…という節目は学校の入学式だったりする。ここでも同様に、彼等は秋から中学校に進学する。しかし、少年たちはもっと意志的に、子供との決別を自覚しているように感じた。“子供時代”との決別を描く『スタンド・バイ・ミー』は、誰の心にもあった思い出の琴線を深く揺さぶり、記憶に残る名作となっているのだと思う。
◆◆◆
ゴーディと3人の仲間
◆クリス;評判の悪い父親、不良の兄がいるので、町では白い目で見られている。
強い正義感のあるしっかりした少年。あることで大人に不信感を持っている。
>>>苦学して弁護士になる。
◆テディ;フランス系移民らしく、少し他の子供と違う雰囲気がある。少しあぶない。
父は軍人だったが、今はグータラで息子に暴力をふるう。
>>>目が悪いので軍人になれず、刑務所暮らしを経験。
◆バーン;ポッチャリ系。単髪なのにクシをいつも持ってるお洒落なところもある。
兄はクリスの兄の仲間。死体の話を持ってきた張本人。
>>>高校卒業後、製材所に勤務。早く結婚する。
内向的なゴーディは原作者のスティーブン・キングの分身とも言える存在。彼も含め、4人の少年はどこかで出会ったことのあるような子供達だ。そして、私たち自身も彼等と同じ子供時代を経過して大人になっている。だからこそ、この物語が“永遠の青春映画”と言われる由縁かもしれない。
◆◆◆
←クリックすると拡大します。映画で語られるように、4人が秘密基地で遊ぶのは、あの夏が最後だった。作者は、「レストランの客が入れかわるように友人が替わった」と回想する。この言葉は、本当に痛い…。
何度見ても、佳い名作です。
未見の中高生の皆さん!オススメ!
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