June 2008
June 28, 2008
可愛くて新鮮!!元祖“少女漫画家”/『松本かつぢ』

●松本かつぢ●
昭和の可愛い!を
つくったイラストレーター
(らんぷの本)
●編集;弥生美術館
内田静枝
●出版社;河出書房新社
●DATA;126頁/ 発売日 2006/4/11
●目次
1 抒情画ギャラリー
2 漫画セレクション
3 異国のロマンに想いをはせて
4 大好き!かつぢグッズ
5 物語の世界への誘い
画家“松本かつぢ”をリアルでは知らない。弥生美術館での回顧展で知ることになるのだが、時代を感じさせない“かつぢ”ワールドに圧倒されてしまった。(※弥生美術館は、印刷文化の中で、忘れ去られた優れた芸術家の仕事を、再評価、紹介している)
日本は、オタク文化とも別称されるが、出版文化では特異な国。それは、平安時代“信貴山縁起”の昔から、北斎戯画に至るまで、日本人の国民性とも伝統とも言える。特に、大正から昭和初期にかけて、百花撩乱、挿絵文化は黄金期を迎えている。
代表作家として、大正期〜戦前の竹下夢二・高畠華宵や蕗谷虹児などの叙情性の強い一群。戦後の武井武雄・中原淳一や、松本かつぢなど、欧米文化の影響を受けたスタイリッシュなものまで、多彩で優れた芸術家を輩出している。“松本かつぢ”は、黄金期の最後を飾るに相応しい。彼の画業は、物語絵から、少女漫画、イラスト、キャラクラーグッズまで展開される。“松本かつぢ”の画業と商業の一致、今日的で、普遍性のある画家なのだ。
■■■
表紙に描かれた少女の名前は“くるくるクルミちゃん”。日本の少女キャラクターの元祖的な女の子だ。我が家にはなかったが、このキャラクター食器は、今ならアンパンマンやキティちゃんのように、多くの家庭で愛された。(※“松本かつぢ”は、まだ復興もままならない昭和21年、銀座でグッズショップをオープンしている。)
クルミちゃんを見て、手塚治虫のウランちゃんや横山光輝のサリーちゃん、赤塚不二夫のアッコちゃんの原型を見ることが出来る。大きな目に、ショート・カット、ミニスカートと足首の太い足、これらは少女キャラクターの鉄板要素だ。また、かつぢ的筆致やファッション・センスは、今見ても褪せることなく、高野文子さんの描くレトロ風作品にも、濃厚な影響を残しているように感じた。
多くの漫画家に影響を残したのも当たり前で、松本かつぢさんは、日本で最初の少女漫画家でもある。記憶に新しい2008年3月7日、漫画家上田トシコさんが90才の天寿を全うされた。その上田トシコさんの師匠が“松本かつぢ”さん。本書で、上田さんが寄稿されているが、田辺水泡さんの弟子だった長谷川町子さんも、松本かつぢさんの教えを請うたと言う。
■■■
松本かつぢさんは、明治37年生まれ。本書に、かつぢさんの若い頃の写真が掲載されている。これが、トンデモなく素敵!!俳優の榎木孝明さん似のハンサムボーイ!!。神戸生まれで神田育ち、銀座で仕立てた高級スーツを着こなし、余りの恰幅の良さに、ヤクザモノも挨拶をしたそうだ。住まいは二子玉川、渋谷南平台のお屋敷!?、かつぢ先生は、良き父として、たくさんの子供達に囲まれ、幸せな家庭人でもあった。
芸術家は肺病だったり、複雑な境遇だったり、不幸せなイメージが付きまとう。だが、かつぢ先生の周囲は、子供たちの笑いが溢れ、常春のような気配が漂う。「天は二物を与えず」なんて、嘘っぱちで、天からのギフトは大抵、一極集中するものだ。その楽しい様子は、本書の中で、ご長男で彫刻家“二森騏”さんが文章を寄せられている。
■■■
Amazonで検索したのだが、松本かつぢさんの画集は本書以外、ぬりえの本があるだけだった。このような優れて画家の作品は、もっと紹介されるべきだ。“松本かつぢ”の本格的な画集を待ちたい。(公式HP【松本かつぢの世界】 http://katsudi.com/katsudiinfo1.html)
◆ブログランキング参加中。乞う!クリック!
June 26, 2008
無益のようで、有益な人生読本 /『妖しい楽園』水木しげる著

●妖しい楽園●
―水木しげるができるまで
●著者:水木しげる
●出版社;PHP研究所
●目次;あかなめ
アシスタント
荒俣宏
家
出雲
雨月物語 他
本書『妖しい楽園』は、市立図書館で読んだら、欲しくなった。アマゾンを覗くと古書店から1円で出品されていた。水木先生に著作料が入らなくて申し訳ないのだが、注文(汗)。
初版は2000年だが、中に書かれているエッセーの初出は雑多で、著作のあとがきだったり、雑誌掲載エッセーだったりする。あいうえお順に編集してある。だからと言って、索引で引くような、役に立つ(?)情報と言う訳でもなく、気の抜け加減が実に水木しげるらしくて好ましい。
■■■
【アシスタント】の項で、水木先生がアシスタントを探していた頃、“ガロ”の青林堂長井さんの紹介で、デビュー前の池上遼一さんが一時手伝っておられたそうだ。つげ義春さんがアシスタントをされていたのは知っていたが、池上遼一さんは意外だった。
【荒俣宏】の項では、荒俣先生は実は妖怪だった!?と言う、衝撃の事実が書かれていた(汗)。
抜粋; みると前にヨレヨレの服を着た怪人、かんぴょうのような顔、そして「ぬりかべ」のような目。僕は一見どこかでみたような感じに襲われ、初対面からなぜか親類のようなフンイキだった。多分ぬりかべが人間化したものであろうと思ったせいだろう。(後略)
読みようによっては、悪口雑言のような書きっぷりなのだが、水木先生が書くと、ほこほこと温かい。これは人徳と言うか?水木先生も妖怪なので、仕方ないと、皆思っているに違いない(笑)。
【ぬらりひょん】の項には、貧乏神撃退法が出ていて、これは多いに参考になった。明日にでも、実行しようかと考えている(汗)。
■■■
今も日曜午前中に『ゲゲゲの鬼太郎』が放映され、先日までCX深夜枠でもレトロ版『墓場の鬼太郎』が放映されていた。夏にはウェント瑛士主演の映画版『ゲゲゲの鬼太郎』第二弾も封切りされる。たった1作の代表作がこんなに愛されている漫画家は水木しげる先生だけのように思う。他の作品を思い出そうとも『河童の三平』と『悪魔くん』ぐらいしか思い出せない。この2本は白黒TVの頃、実写で放映されていた。薄い記憶なのだが、奇妙で怖い作品だった。
なんで半人半妖の鬼太郎が、ここまで愛されるかと言えば、主題歌の
♪朝はねどこでグ〜グ〜グ〜
♪オバケにゃ学校も、試験もなんにもな〜い♪
が、なんとも羨ましいのかもしれない。
でも、何も(学校、試験、仕事)なくて、気楽のは一時なもので、現実は食べるに困ってしまう訳で、妖怪は食べなくても死なない存在ってことになる。餓死した妖怪なんて聞いたことがない(笑)。妖怪の世界は、水木先生の好きな南方の楽園=ユートピア幻想で、心の中で、一時避難する場所のように思ったりする。
■■■
この“妖しい楽園”に避難出来れば、浮き世の憂さも紛れるかもしれない。本書は、本占いのように使える。無作為に開いた頁でご託宣を貰うのに最適!、霊験あらたかな妖怪本だ。鬱病予備軍は必読の名書!?かも(汗)。
◆ブログランキング参加中。乞う!クリック!
June 25, 2008
胸中の虎との付き合い方/『山月記』中島敦

●李陵・山月記●
●著者;中島敦
●出版社;新潮社(新潮文庫)
●目次;山月記
名人伝
弟子
李陵
独りで夜歩く。月が出ていると、独りではない気がし、煌々とした月に、咆哮する獣の心が判るような気がする。『山月記』を思い出した。
心に棲みついて、離れない。トラウマのような小説がある。座右の書、愛読書とは違うような気がする。心の中に棲んでいるので、読み返す必要がないのだ。本書に収録されている『山月記』は、私にとって、そんな作品だ。高校【現代国語】の教科書に載る短編なので、読んだことのある人も多いと思う。
●あらすじ
李徴は、若くして難関の科挙に合格。下級官吏になるが、下級官吏を蔑んで、自ら職を辞してしまう。死後百年、自分の名を残そうと、詩人を志す。そんな不純な動機の詩人の詩など、評判になるはずもなく、人相も悪くなるばかり。困窮し、また官職に戻るしかなかった。戻れば、同輩はもう出世し、下げたくない頭を下げるのも苦痛…。李徴は挫折の中で、発狂し虎と化す。
*********************************
今さら、『山月記』の感想ってのも野暮なのだが、主人公の李徴は現代人に置き換えて考えると、この作品の普遍性が迫ってくる。
中国の公務員試験【科挙】は今の受験より過酷だった。受験優等生が社会に出て、優秀とは限らない。自信に溢れた若い頃の容貌は、刻苦によって変貌していく。年を重ねるごとに輝くものもあるが、輝くような若さってやつは、失ってから自分にもあったことに気づくものだ。作品の中の、虎とは何だろう…。小学校で子供たちを襲った男も、「ワイドショーと独占したい」と言ったあの彼も、百年後に名前を残したかったのかもしれない。
■■■
人生の中で、穴に落ちる時がある。その穴は自分で掘ったものだが、そのことに気がつかない。根拠のない自信から生まれる挫折感はやっかいなものだ。無知が生んだ妄想的な理想を実現してくれるほど、現実は甘くない。劣等感と孤独に苛まれ、奈落の底で味わう失望と落胆…。そんな時、『山月記』が心に棲んでいると、溜め息とともに、肩が楽になる。
書いていて、茫々と寂しい気持ちと一緒に、満月が心に浮かぶ。やっぱり、私の中には李徴がいた。頑張ろうが、さぼろうが、人生って“ウタカタノユメ”だ。「虎になってはいけない」と、李徴は小さい声で言った。
今冬、『ネムキ』誌上に、波津彬子さんが『山月記』を漫画化しておられた。イメージとしては、諸星大二郎さんの絵が似合うように思っていたが、波津彬子さんの繊細な絵も、涼しい雰囲気でなかなか良かった。もう著作権の切れた作品なので、ネットで無料でダウンロードも出来る。他の作品も秀作ぞろいなので、1册、文庫本を持っているのも悪くない。
※『山月記』:青空文庫【No.624】http://www.aozora.gr.jp/cards/000119/card624.html
◆ブログランキング参加中。乞う!クリック!
June 24, 2008
ヒロくんは、ドラえもんのいないノビ太くん?/『ヒーローズ/HEROES』

●HEROES /シーズン1 ●
●出演;マイロ・ヴィンティミリア/マシ・オカ/ヘイデン・パネッティーア/
センディル・ラママーシー/アリ・ラーター/エイドリアン・パスダー/
サンティアゴ・カブレラ/グレッグ・グランバーグ 他
●DATA;アメリカNBC製作/全23話/06年9月25日〜07年5月21日放映
『Heroes/ヒーローズ』は、レンタル店での扱いが厚かった。エミー賞に複数ノミネートされ、大人気だった連続TVドラマ。内容は『デッド・ゾーン』と『4400』を足して2で割ったような作品(?)。アメリカTV番組は、“テロもの”と“超能力もの”が好きらしい。現在、日本TV系木曜深夜に放送中。前評判ほど熱くならなかったが、レンタルで既刊観了。思い出しつつ、ざっくりとした感想など…。
●登場人物など
インド人モヒンダー・スレシュは、遺伝子学者。同じく遺伝子学者だった父チャンドラは、アメリカで謎の死を遂げる。チャンドラの住んでいたアパートには、全米の地図があり、父は何かを探していたことが判る。モヒンダーは父の死の謎解明と研究を継ぐために、渡米する。チャンドラのしていた研究とは?
日本、東京。ヒロはヒーローに憧れるサラリーマン。平凡でさえないヒロだが、ある日、自分に不思議な力があることに気づく。親友のアンドウも巻き込み、自分の使命を探すため、アメリカに向かう。ヒロは世界を救えるか?。
クレア・ベネットは、チア・ガールに似合う女子高生。幼馴染みのザックと、秘密を共有していた。クレアには、信じられない能力があったが、そのことは家族にも気づかれていない。ある日、クレアは火災の中の人を助けるのだか…。
不思議な能力があるのはヒロとクレアだけではなかった。ニューヨークに住む画家アイザック・メンデスは、未来を予知するビジョンを描き出す。その中には、ヒロやクレアの姿もあった。アイザックのビジョンは恐ろしい未来を描いていた。
看護士のピーター・ペトレリは、内向的な青年。彼は、空を飛ぶ夢を見るようになる。優秀な兄ネイサンは下院議員に立候補しようとしていた。優秀な兄に比べられることが苦痛で、家を出て暮すピーターには心を寄せる女性シモーヌがいた。シモーヌは、アイザックの恋人だったが…。
ニキ・サンダースは、ネット・ライブで稼ぐ主婦。夫D.Lが服役中で、一人息子のマイカと暮している。ニキには幼い頃死んだ姉ジェシカがいた。ある日、鏡に映る自分に違和感を感じ…。>>>つづきはDVDでどうぞ!!
*************************************
※多少、ネタバレ含みます。ご注意ください。
ある日、未来の自分が訪ねてくる!?。本作は、手垢のついたお馴染みの題材を、個性的なキャラクターで面白くしていた。ワイドショーなどで話題になったマシ・オカは、今までにはいなかったユル・キャラだ。彼はマルガオ、メガネのニホンジン!?、ドラエもんのいないノビ太くん風でもある。
他の登場人物も、顔色の悪い病弱風看護士、不死身で無謀な女子高生、悪役顔のジェットマン(?)、識字困難症(?)ポッチャリ系の警官、マザコンでメカオタクな悪役、などなど、けっしてカッコいいタイプではない。、題名『HEROES』どおり、彼等は、複数系-es。『スーパーマン』のような一人のヒーローが世界を救うのではなく、複数のヒーローがお互いを補っていく。
シーズン1では、マフィアのボスで実業家リンダーマンの陰謀の一端は判明するが、その背後にある謎の組織のことは謎のままにしてある。
■■■
“シーズン1”では、コミック作家で画家のアイザックの見た【ニューヨーク壊滅のビジョン(近未来予知)】が、ストーリーを牽引していく。ヒロやピーター、他の能力者たちが、自分の能力に気づき、悩む導入部から、未来のヒロからのメッセージをけっかけに出会っていく。
また『ヒーローズ』では、孤独なヒーロー像ではなく、家族の関係が手厚く描かれる。『バッドマン』のように秘密基地があるわけでも、大金持ちでもない。インド人学者スレシュと父と姉、クレアと家族、ピーターと家族、ニキと家族などなど、それぞれに問題や、悩みがある。クレアは学校へ通い、ニキは生活費を稼がなければならない。
『ヒーローズ』では、主要人物以外にも、多くの超能力者が登場する。憧れ(?)の超能力にいたっては、役に立たない危険なものも多く、「超能力者って、大変だな〜〜」と思わせる。
この点では、先行する『4400』と似通っている。『4400』同様に、アフリカ系アメリカ人とヨーロッパ系アメリカ人のカップルが登場する。以前のドラマには、なかったことだ。登場人物の他民族化も『4400』も同様だ。それだけ「世界の中心はアメリカ(!)って、ことなのかな〜〜〜」と、思ったりする。ちなみに、ヒロのお父さん役の日系俳優さんが、同性結婚が法律で許可され、白人男性と結婚した。ホントに、アメリカは進んでいる!!。
■■■
いつもの脱線だが、時々、検索キーワード“超能力者になる方法”を探すお客さんがいる。もし、私に1つだけ超能力あるなら、「空が飛べたらな〜」とか、「病気を治せたらな〜」とか、妄想する。妄想ついでに、空を飛んでいたら、猟銃で撃たれるかもしれないし、病気が治せたら、殺到する患者さんで大混乱になるかも…、???と、思わずネガティブ・シンキング〜!。考えると、けっこう疲れる(汗)。特別に優れた能力って何だろう?
本作『ヒーローズ』のヒロの能力は、けっこう優れものだ(!)。ほかに、他人の超能力を吸収できるなんてのもあるが、自分以外に超能力者が居なければ、役に立たない(汗)。いろいろな超能力なんてものは、ドラえもんのポケットのようなもので、役に立っているようで、実際には実益のあるものは少ないものだ。“タイムマシン”、“どこでもドア”、で十分な気がする。と、思うと、やっぱりヒロの能力は捨てがたい(笑)。
■■■
コミックの実写版って雰囲気で、楽しめるSF娯楽作!。若干、残酷な描写もあり、好みが別れるかもしれない。シーズン2のレンタルが待ち遠しい。※寝ぼけて書いたので、のちほど修正します。
◆ブログランキング参加中。乞う!クリック!

June 23, 2008
キレイ&カワイイ!プロの技にウットリ!!/『日本絹の里 ちりめん創作人形展』

日本絹の里 特別展示
●ちりめん 創作人形展●
●会期;2008年6/7〜7/14
●開館時間;9;30〜17;00
●休館日;毎週火曜
●主催;日本絹の里
●協力:人形工房 竹本京
【昔の日常生活をモチーフに活躍している創作人形作家・竹本京さんの作品を中心に約100点を展示します。】
************************************
日本絹の里で、創作人形展が開催されている。高崎市在住の竹本京さんは、創作人形界で長く活躍されている人形作家。マリア書房発行の“創作市場”などにも作品が掲載されている。今回の創作人形展は、絹の里で2年ごとの教室展の3回目になる。過去、絹の里以外でも、市民ギャラリーや、地元スズランデパートなどで、教室作品展は行われている。
今回の作品展にも、多数の少女の衣装人形が出品されており、見ごたえ十分!!。竹本先生の作品を始め、お弟子さん40名近くの作品、100体以上が、ギャラリーに所狭しと展示され、中央には、七夕飾りをちりめんで作った竹飾りが据えられていた。
■■■
竹本先生の作品が、繊細で素晴らしいのは当たり前なのだが、お弟子さんたちの作品も、皆、可愛くて素晴らしいものばかり!!。特に、衣装に使っている古ちりめんの見事なこと…(溜め息)。市松風の立ち人形で30cmくらいのものが多く出品されていたのだが、江戸期から、明治のちりめんで振り袖が誂えてあった。髪飾りや、持ち物、帯揚げに至るまで、細部までこだわった丁寧な作りで、会場のあちこちで感嘆の声が上がっていた。
会場係にお弟子さん数名がいらっしゃったので、お話を伺った。
●Q;今回の衣装用のちりめんは?
「皆さん、江戸時代のものを揃えたそうです」
●Q;どんなところで、探すのですか?
「地元骨董市や都内の骨董市、専門店などで、皆さん探すようです」
「高価な布もあるので、探すのは大変です」
●Q;古い布ですが、仕立てる前に洗うことはありますか?
「怖くて洗えません(笑)」
他、お教室の生徒さんの数や、月謝など、立ち入ったことを聞いてしまった。※会場係の皆さん、ありがとうございました。教室の定員がすでに満員なので、現在は入門出来ない順番待ち状態らしい。
立ち人形から、お雛さま、姉様人形、文化人形etc.、ちりめん細工や人形に興味のある女性には、と〜っても!!、楽しい&ワクワクする創作人形展です。お薦め!!
◆ブログランキング参加中。乞う!クリック!

June 21, 2008
悪魔の誘惑? 運命の大転換!?/『のだめカンタービレ LESSON124』

●のだめカンタービレ
/ LESSON124
●作者;二ノ宮知子
●掲載誌;Kiss/講談社
●表紙キャッチコピー&リード
届かなかった
想いは
何処へ?
プロポーズを本気にされず
傷心ののだめ
そして、目の前にはミルヒーが…
なにかが始まる
●最近のあらすじ
パリ留学も3年目、オクレール先生門下で勉強を続ける野田恵。アパートの友人たちは、コンテストに挑戦する中、恵だけはコンテスト挑戦の許可が出なかった。それは恵の才能を最大限の伸ばそうと考えたオクレール先生の深慮遠望だったが、劣等感の強い恵は、それに気がついていない。
一方、千秋は指揮者としての階段を確実に登っていた。恩師ヴィエラ先生との再会から、新しい友人関係も広がっていく。特に、中国人ピアニストRuiとの共演をきっかけに、二人は親交を深めていった。
また、千秋は恵や音大生ばかりのアパートから転居、恵と離れて暮すようになる。一時、スランプだったRuiは、恵の師オクレールに師事。募る千秋への想いを、音楽へと昇華していた。そんな中、パリで催された二人の共演は、素晴らしいものだった。観客席で見ていた恵は、言いようのない嫉妬と失望、落胆を感じる。その晩、恵は千秋に結婚を申し込むが本気にされない。翌日、恵はオクレール先生のレッスンを初めて無断欠席してしまう。
そんな自暴自棄の恵の前に、ミルヒー(シュトレーゼマン)が現れる。>>>つづきは最新号でどうぞ!!
****************************
ここ1年ほど、連載の中心は千秋の活躍や、Rui関連で、のだめは腋キャラに徹していた。もともと、著者ののだめに対する扱いは冷淡(笑)。野田恵ちゃんファンの私としては、内心面白くなかった。だが、、、、や〜〜〜っと、面白い気配が漂ってきた。苦節5年(?)、コンテスト1回、サロンコンサート数回しか活躍の機会がなかった恵ちゃんが、やっと大観衆の前で、ピアノを弾けることになりそうだ。>>>作者の恵いじめ(スパルタとも言う)を考えると、難航したり、読者の思惑とは違う展開もありそうだが…。
【LESSON124】は、単行本になる前に、絶対に読んだ方が良い。長い連載の中の部分と言うより、この回だけで、短編的に完結している。前回、恵は、舞台で輝くRuiと千秋の姿を見て、自分の存在に不安を覚える。千秋の中に自分のテリトリーを確保したかったのか?、ホンキのプロポーズにチャレンジした。それに対して千秋は、恵の「逃げ」と読み、軽くかわしてしまう。逃げているのは千秋の方で、それは女にとって冷淡以下の態度!!。 才能があって、才能を上回る勉強家で、父親は有名ピアニスト、母親は大富豪!?、これが千秋真一の設定。コマに描かれる二人だけのシーンでは、恵は恋愛関係を信じていたと思う。毎度、毎度、飛行機コンプレックスを治してくれた恵に対する、千秋(一応、知らないことになっている)のジコチュウな態度は「???」だ。
■■■
今回、使われる音楽は恵の弾く“ベートーベン/ピアノ・ソナタ31番”と、オペラ“ファウスト”の中、メフィストフェレスが歌う独唱。
人生の最高を得るために、失う何か?地上の栄華の後、成功者の多くは奈落に落とされる。そこに神が介在するのか?悪魔が取り引きしたのか?。“メフィストフェレスの誘惑”は、多くの文学者、芸術家の心を掴んだ題材だ。今回、そのテーマが、すごく巧くはまっていて、最高だった!。
そんなわけで、ピアノ曲やオペラのCDなど用意して、読むと何度も美味しいです。
『Kiss』は370円なので、お茶代を1回ガマンして家で読んでください(笑)
◆ブログランキング参加中。乞う!クリック!


