June 16, 2006
エロスの罪と耽美な幻!?/『スキャンダル』ペ・ヨンジュン wowow

←こんなヨンさん見たくない!
by 鉄拳(嘘)
●スキャンダル●
●出演: ペ・ヨンジュン, チョン・ドヨン, その他
●監督: イ・ジェヨン
ヨン様のイメージ=真面目な努力家!ファンを大切にする。新潟大地震の時は、莫大な寄付をした。役づくりにはストイック(食事も出来なくなるほど)。人気者の自分と本当の自分にギャップに悩んでいるらしい。お菓子のCMが似合う。なんと云っても、白馬の王子様的『微笑みの貴公子』!
>>>な彼が映画初主演に選んだのが『スキャンダル』。
●ちょっと前の話。
ご近所に有閑マダム(死語)がいる。彼女(孫あり)がヨン様にはまり、韓国に旅行に行った。私のその時の興味は、韓国のりのお土産だったのだが、何もくれないのでがっがりした(爆)。そのマダムが公開時に『スキャンダル』を見た感想を話してくれたのだが、正直「女たらし役のヨンさんは見たくない」と思った。が、…、、、
2ヶ月ほど前、WOWOWで放映。不覚(汗;)にも見てしまった。放映時間が真夜中だったので、途中、居眠りしていた部分もあるのだが、予想外に面白かったです。
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●うろ覚えなあらすじ
日本なら江戸時代、李朝の頃のお話。
貴族婦人のチョ婦人とチョウォンはいとこ関係。チョウォンは広い土地の領主さま、武芸にもたけ、絵も描く趣味人だ。彼は奥さんもいなく、読書に絵画、女性(文通?)との遊びと、無為な日々を送っている。
チョ婦人はチョウォンの初恋の人。チョウォンは今もチョ婦人に未練があるのだが、この二人の関係は微妙なものだ。街にキリスト教の熱心な信者の未亡人ヒヨンがいた。チョ婦人は「ヒヨンを落とせたら、関係を持っても良い」とチョウォンにそそのかす=この魂胆が?なのだ。ヒヨンは夫亡き後、九年間も貞節を堅く守っている評判の女性。この二人の賭は、真面目なヒヨンにしたら、とんでもない迷惑この上ない話…。

チョウォンは、チョ婦人が親戚から預かっている若い女の子にも手を出し、彼女との逢瀬を楽しんでいる。当初、ヒヨンのことは、まったくゲーム感覚、歯の浮くような嘘八百のラブレターを送り続ける。まったく無視するヒヨンに、モテモテ?のプレーボーイ・チョウォンは、いつしか遊びを越えた感情を持つようになるのだった。そして、自分を避け、遠くに転居したヒヨンを訪ねるのだが…。
つづきに興味のある方はDVDが激安になっているので、どうぞ!!
◆◆◆
原作は、フランスの作家ラクロ『危険な関係』。
大昔にヨンジョンさんの役をなんと快優ジョン・マルコビッチが演じたハリウッド・バージョンと、ジャンヌ・モローのフランス・バージョンがあるらしい。両方ともDVDは発売されている。原作の本『危険な関係(上・下)』は岩波文庫から出ている。フランス革命前夜を舞台にした作品で、「実在の貴族をモデルにしている」と、当時は熱狂的に読まれたらしい。こちらは貴族婦人の復讐劇の側面(動機)もある。
日本中が熱狂した『冬のソナタ』!!ご近所のパチンコ屋さんに幟=のぼりがたくさん飾ってある。細やかな心づかい、優しい人柄から、不眠症に悩むヨンジュンさんだが、投資した会社が大化け!大富豪の道を歩いている。意外なことに、映画はこれが初主演とか。この主役がきまった時点で、不眠症になりそうかも(汗;。
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R18指定。きわどいシーンが最初から連続する。しかし映像美・色彩設計は、ヨーロッパ絵画の天才フェルメールの絵のように美しい。室内のシーンが多いのだが、障子ごしの柔らかい光や、ロウソクのほの暗い光、谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』の世界だ。

今頃になってNHK総合放映中の『チャングムの誓い』にはまっている。番組を見るたび、女優さんの美しさは勿論だが、コスチュームや調度品の色彩感覚(ex,地味な中にショッキングピンクの差し色)、デザイン性の素晴らしさを強く感じる。(加えて、食べ物が美味しそ〜!!)
『スキャンダル』鑑賞の最大の楽しみは、インテリアや衣装!衣装や室内のあつらえなど、贅をこらしたものだった。登場する女性たちが着ているチマチョゴリは、絹の光沢・柔らかい質感が画面ごしでも感じられて、「触ってみたい!」と思うこと請け合い(笑)。また髪飾りは、チャングムでは、皇后などの王族以外は使用していないが、『スキャンダル』では貴族の婦人も髪に飾っていて、興味深かった。
冒頭の絵を描くシーンの始まりは、「あらら〜」とお茶の間には似つかわしくなかった。しかし、描かれている絵は格調高く、全編、芸術監督の力量の高さを感じる作品だ。
◆◆◆
前半は、ヨン様演じる領主チョウォンのハチャメチャなヒマ人っぷりが目につく。だんだんヒヨンくどきに熱が入り、混乱していく後半部分は、文芸作品の雰囲気が濃厚に香りたち、純愛映画の様相を呈していく。ヨン様の人柄によるところが大きいと思う。雨にぬれ、ヒヨンを訪ねるシーン、途中の草原や空・雲など、泰西名画の一シーンのようで、本当に美しく、キューブリックの大作『バリー・リンドン』を思い出した。
ラストシーンも詩情溢れ、余韻が残りました。
ヨン様ファン以外でも、韓国美術や文化に興味のある人は必見?かも。
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この記事へのコメント
1. Posted by
BF4
June 17, 2006 22:31
レンタルDVDで見たことありますが、わりと面白かった記憶があります。
最後に氷の湖で入水自殺した女優さんが綺麗だったな〜と記憶しております。
最後に氷の湖で入水自殺した女優さんが綺麗だったな〜と記憶しております。
2. Posted by
A・C・O
June 17, 2006 22:42
>BF4さま!
コメントありがとうございます。
韓国の女優さんは、綺麗な人が多いですよね〜!!この映画は女性向けの成人映画(汗;って雰囲気でした。最後のシーンは心に残ります。
コメントありがとうございます。
韓国の女優さんは、綺麗な人が多いですよね〜!!この映画は女性向けの成人映画(汗;って雰囲気でした。最後のシーンは心に残ります。
3. Posted by
張良
June 18, 2006 11:38
ハリウッドバージョンは、
今をときめく(?)キアヌ・リーヴスさんがでていますよね?
ちょっとしか見られなかったけど、「でもあれは確かにキアヌ・リーヴスさんだー!!しかもマトリックスに比べると戦いっぷりが何だか腰抜けだ」
と、腰が抜けそうになるくらい驚きました。
「コレに出ていたのデスカ?キアヌ・リーヴスさん!!」と、あの時は独り言の連発の張良でした。


