March 27, 2007

次回作は『崖の上のポニョ』/NHK『プロフェッショナル』宮崎駿5

●プロフェッショナル 仕事の流儀 スペシャル「宮崎駿・創作の秘密」●
●NHK総合 3/27 PM10;00〜11:00

ポニョ
 3/19に発表された宮崎駿監督の次回作は
 『崖の上のポニョ』

 NHKディレクターが昨春から三ヶ月半密着取材した宮崎監督のドキュメンタリーが放映された。

 宮崎監督は、『ゲド戦記』の監督を息子の吾郎さんに譲ったことを生涯の痛恨と感じているようだ。ドミュメンタリーの開始時期は、親子の確執が一番キツかった頃。宮崎監督は、普段にも増して気難しい雰囲気を漂わせていた。大体、創作する人は『鶴の恩返し』状態で、「けっして見ないで下さい」と言いたいものだ。だから密着と言っても、宮崎さんの制作の秘密が判る訳でもないのだが…、ファン心理としては、新作情報だけでも嬉しい。

◆◆◆

 『ゲド戦記』のアニメ化にあたって、原作者のル・グインさんが許可を出すきっかけとなったのは『千と千尋の神隠し』だった。アメリカのル・グインさんの自宅に鈴木プロデューサーと挨拶に行ったのも宮崎駿監督、ル・グインさんも吾郎さんが監督されたことは意外だったと思う。

 宮崎監督は尊敬してやまないグ・ウィンさんに面目なさを感じていただろうし、吾郎さんが自分に替わって監督としたことを「自分に対しての反抗」と感じてしまった。だが、吾郎さんの前に鈴木プロデューサーが仕掛人だと私は思っている。会社の業績を一番に考えている鈴木さんの勇み足が、親子の溝を作った大きな要因だ。主題歌の盗作騒ぎにしたって、吾郎さんに「朔太郎の詩を参考にしろ」と言ったのは鈴木さんだし…ネ〜。

 『崖の上のポニュ』は上記の前提の上で、駿監督が渾身の力で制作にかかっている新作なのだ。

◆◆◆

 朝、宮崎さんは自宅から乗用車でアトリエに向かう。うっそうとした大きな庭木に囲まれた洋館が彼のアトリエだ。以前はジブリ内に監督の部屋があったように思ったのだが、こんな素敵なアトリエにいつ引っ越ししたのだろうか?宮崎さんは、家に入ると「おはよう」と声をかける。家には誰か(!)がいるそうだ。大きな窓のカーテンとどんどん開けていくと、室内に朝の光りが満ちてくる。ここで新作『金魚姫(仮称)』のイメージボートを書いている。

 宮崎さんは一昨年、瀬戸内海鞆の浦に近い一軒家に数カ月暮らしたそうで、そこの風景が今回の作品では舞台となる。主人公の宗介は「5才の頃の吾郎さん」がモデル。彼との関係が険悪になった原因として、宮崎監督は「吾郎が子供の頃、仕事ばかりしていて子供と向き合うことがなかった自分への反省として」と語っている。

 番組の中で、『ゲド戦記』の試写会を途中で出てしまう監督が映る。監督は「僕はそこまで出来た人間じゃないですよ」と強い語気で言った。監督の心中は、自分への後悔で一杯だったのだ。親子なのだから、子供が憎い訳ではない。私だって宮崎監督の作った『ゲド戦記』を見たかった。そうできない会社の事情、自分の体力的なこと、諸々な思いが重なっていた。

◆◆◆

 宮崎さんはシナリオを書かない。イメージ・ボードに『脳の中に釣り糸をたらす』ようにして釣り上げた物語を定着させていく。“ポニュ”の名前は、ポニュッとしているからだそうだ。ポニュは金魚姫、アンデルセンの人魚姫のように人間になりたい魚らしい。ポニュが深海から人間世界に出てくる時の乗り物は大きなクラゲ、宗介の危機(?)に海から急ぐ時は、大きな魚の背に乗っている。ポニュは海の国のお姫さまらしい(?)。

 公開が来年の夏!

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moondrop_aco at 23:37 │Comments(0)TrackBack(1)TV・ラジオ番組系 

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1. 崖の上のポニョ  [ 今日のキーワード ]   March 28, 2007 21:05
崖の上のポニョ 来年の夏公開の「崖の上のポニョ」で宮崎監督の長編アニメは最後の予定

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