April 26, 2007

胡粉は20回以上塗る!!/『人形作り/藤村明光』5

人形つくり

●人形作り/藤村明光●
●やってみたいなこんなしごと 2
●写真;木戸征治/文;国松俊英
●あかね書房 \1200(絶版)

 『病(やまい)膏肓(こうこう)に入(い)る』とは、“心臓の下と横隔膜の間に病気があり、どんな名医でも治せない”の意。と、云っても病気のことではなく、普通(?)、“何かに熱中して抜け出せなくなるたとえ”(笑)。この病は人形集め。日本人は他の国の人に比べ、この病に罹患している人が多い(汗)。

 本書では、あまり紹介されることのない工房の地味な仕事風景を写真と文で紹介。技法書ではないが、人形修理や人形つくりの参考になる内容となっている。すでに絶版、私はアマゾンの検索で古書店から購入した。図書館が廃棄したリサイクル図書で、状態は良かった。

 この本は、小学生向、社会科学習などに利用されたりした職業本の1つ。発行は1987年、すでに20年前の本だ。内容は伝統的な手法を守る市松人形作家の藤村明光さんの仕事風景を紹介したもの。明光さんのお父さん藤村紫雲さんは昭和2年の答礼人形で有名な2代目滝沢光龍斉さんのお弟子さん、息子の明光さんは名人光龍斉の孫弟子にあたる。※残念ながら、光龍斉直系は絶えてしまっている。

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 伝統的な市松人形を作っている工房は日本中探しても十指で足りる。昭和初期や大正、明治の一流品に遜色ない人形を作れる人形師は僅かな数しかいないのが現状だ。理由は伝統の技が家内工業的なものであったり、産業として成立するほど需要がないことなどがあげられるかもしれない。そんな現状の中で、藤村明光さんは中心的な作家さんとして活躍されている。

 こう書くと昔の人形がなんでも良いようだが、まったくそんなことはない。昔の人形で良い人形は当時も高価で、現在、骨董店では16万〜30万円と云う高価な値段で売買される特殊なもの。※答礼人形は今の価格で250万円ぐらいになるかもしれない。

 一般庶民が購入した市松人形は、桐塑素材ではなく、張り子に絵の具を塗ったものだったり、顔だけ桐塑製、手足はボール紙に張り子製。粗悪で壊れやすいもので、ほとんどまともな状態で残っていない。今、どうしようか?悩んでいるのは、最近、入手した古い市松人形。着物を脱がしたら太ももは丸めた紙が片足に三個ずつ入っていた(汗&笑)。いっそ、球体関節にしちまおうか!>>>無謀かな…。

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 日本の人形マニアの多くは西洋への憧れが強い。大人気の人形作家恋月姫さんの人形は皆、ヨーロッパの幼い少女の姿を写したものだし、四谷シモンさんの人形も憧れの西洋!顔の人形ばかり。スーパー・ドルフィー系のカスタム・ドールのほとんどは金髪だったり、青い目だったりする。西洋人形も嫌いじゃないが、ずっと顔を見ていられるのは日本人顔した市松人形のように思ったりする。

 古い作家ものの市松人形を見ていると誰かに似ていると思う。たとえば、浅田真央ちゃんの顔。真央ちゃんは、舞妓さんが似合いそうなジャパニーズ・ビュティーだし、荒川静香さんの横顔は人形浄瑠璃の娘人形にそっくりだ。安藤美姫さんは西洋顔だけれど、織田信成くんは五月人形の金太郎さんみたいデショ?。

 日本人顔の人形は、やはり市松人形に極まるヨネ(笑)。

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この記事へのコメント

1. Posted by 牛乳雑巾    May 04, 2007 07:34
ミクシィのコミュから参上

そうですねぇ
胡粉は20回以上塗りますねぇ
とても5分じゃ終わらないッス←爆死
2. Posted by A・C・O    May 04, 2007 16:31
こんにちは!牛乳雑巾さま^^

 あちらではお世話になりますm(- -)m。御所人形の作家さまからコメントいただき、恐縮です。塗っては乾かし×20〜!!いったい何日かかるのでしょうか?(溜め息)。伝統的な日本人形の美しい胡粉肌はそんな気の遠くなるような技術と時間に支えられているのですね〜。家が近所なら、胡粉塗りの見学に行きたいデス(迷惑^^ですね)!?

これからもよろしくお願いいたします。

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