July 01, 2007

コメディ時代劇?実はアイドル系最後のサムライ!?/『憑神』妻夫木聡主演4

つきがみ/1


















●憑神●
●監督;降旗康男
●原作;浅田次郎
●脚本;降旗康男/小久保利己/土屋保文
●出演;妻夫木聡/夏木マリ/佐々木蔵之介/佐藤隆太/赤井英和
    鈴木ヒロミツ/石橋蓮司/西田敏行/香川照之/江口洋介 他
●DATE;2007年6/23公開

 公開日から5日後の水曜日(6/23)に、高崎109シナマズで鑑賞。主役は、妻夫木聡さん。日本映画ではすっかり主役を独占している感のある彼だが、本作も監督の降旗さんが「妻夫木くんで何か撮ろう」と言うことで企画されたそうだ。異色のアイドル映画って点では、ウェンツ瑛士くんが演じた『ゲゲゲの鬼太郎』と同じ?!。さて、どんな映画だったかと言うと…。

●あらすじ

 時代は幕末、ペリー来航以来、世の中は「尊皇攘夷」「公武合体」と騒然としていた。そんな世の中から取り残された男、別所彦四郎は実家に出戻った居候の身だ。彦四郎の家は三河以来の直参だが、石高の少ない下級武士=御徒士組だった。「大阪夏の陣では、家康公の影武者を務めた由緒ある家柄」、それが母の誇りだった。家督は、相撲好きで、呑気ものの兄が継いでいる。

 真面目な彦四郎は、学問所では英才と謳われ、大身の旗本に婿入りをした。だが、その家は彦四郎の不調法で追い出されてしまった。毎日、肩身の狭い中、彦四郎のささやかな楽しみは蕎麦屋の亭主との世間話だった。蕎麦屋で酒を飲んでいると、昌平坂学問所で一緒だった榎本武揚が、勝海舟らと通りがかる。武揚は軍艦奉行として時の人だった。無為無職の我が身と比べると、彼の様子は輝いて見える。

 なんとも我が身が情けない彦四郎に、蕎麦屋の甚平が耳打ちする。「榎本様が今の御出世を得たのは、向島の三囲(みめぐり)稲荷に願を掛けたおかげだと、皆噂しておりやす。旦那もミメグリ様に願掛けなさっては如何ですか?」。「神仏に願掛けなど…」と、一笑にした彦四郎。だが、酔った勢いで草むらの中に埋もれた三巡(みめぐり)稲荷の祠に手を合わせる。

 翌日、二日酔いの彦四郎の眼の前に、紫の着物に西洋傘を持った福々しい商家の旦那が現れる。伊勢屋と名乗った男を福の神だと思う彦四郎。彦四郎が願掛けした稲荷は、同じミメグリはミメグリだったが…。>>>つづきは映画館でどうぞ!

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つきがみ/2

 サイトの感想レビューを読むと、なかなか手厳しい批評が多かった。映画の入場料に1800円出すと、1800円分楽しめないと腹が立つものだ。私は正規金額を出して映画を見たことがほとんどない。本作もサービスデー1000円で鑑賞。1000円以上楽しめたし、実に面白かった(笑)。

 テーマは平たく言えば、「触らぬ神に祟りなし」。

 彦四郎は酔っぱらった勢いで、さびれたお稲荷さまに虫の良い頼み事をする。訪れたのは、幸運ではなく、とんだ祟り神たち。福々しい貧乏神に、元気溌溂の厄病神、子供の姿をした死に神が、次々と彦四郎を苦しめる。この見た目は、意外なようで、実に的を得ていると思ったりする。週刊誌を騒がしたあのヒト、甘いマスク、優しそうな口ぶりにどれだけの人がビンボウクジを引いてことやら…。自己破産する人だっって、直前まで凄い外車、豪華なマンションに住んでたりする。とかく、世の中そんなもの。『巧言令色鮮なし仁 (こうげんれいしょくすくなしじん) 』って、中国の人は巧いことを言っている。

 彦四郎は、威勢の良い厄病神の理不尽さにほとほと困り果てる。ここらへんの描写は、蕎麦屋の親父とのやりとりも含め、古典落語のような趣きだ。古典落語には死に神を騙す話などあり、バカと頓智の妙が魅力。だが彦四郎はバカにも頓智にもなれない。真っ正直に疫病神たちと付き合ってしまう。そこらへんを面白いと感じるか?否か?で、映画の印象が違うものとなるだろう。

◆◆◆

 私が納得出来なかったのは、彦四郎の最後の選択。時代と殉死することが、男としての最後の誇りなのか?なんともいたたまれないものを感じる。男の美意識、「武士道とは死ぬことなりと見つけたり」って、古くないですかね〜〜〜、ネ〜ヤッパリ。

 途中までは、「わはは」と見ていたのに、最後は泣かせるとは、まったくルール違反(?)。コメディなら、最後はハッピー・エンドが良い。明治・大正・昭和を生き抜き、100歳超のお爺さんになった彦四郎。臨終の枕元には、沢山の子や孫、ひ孫、彦四郎の手を少女の死に神が取る。そんなラストでも良かったんじゃないでしょうか?ネ〜?監督。

 コメディ時代劇と見せて、実はアイドル系時代劇。二兎を得るのは難しい!?

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moondrop_aco at 15:30 │Comments(0)TrackBack(1)邦画系  |  映画(さ・た行)

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1. 憑神 07146  [ 猫姫じゃ ]   July 22, 2007 23:04
憑神 2007年   降旗康男 監督  浅田次郎 原作妻夫木聡 佐藤隆太 香川照之 夏木マリ 佐々木蔵之介 鈴木砂羽 笛木優子 西田敏行 赤井英和 森迫永依 初めてじゃないかなぁ、ぶっきぃが、かっこよく見えたのって、、、 ま、落語ですよね。 なかなかおも....

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