July 21, 2008
可愛いは強い!Go!GO!オリーブ!/『リトル・ミス・サンシャイン』

●リトル・ミス・サンシャイン●
●監督;ジョナサン・デイトン/
ヴァレリー・ファリス
●出演;アビゲイル・ブレスリン/
グレッグ・キニア/
ポール・ダノ/
アラン・アーキン/
トニ・コレット
●DATA;20世紀フォックス/2006年作品/101分
●受賞歴;サンダンス映画祭出品/
第19回東京国際映画祭=監督賞・女優賞・観客賞/
アカデミー脚本賞・アカデミー助演男優賞 他多数
DVD冒頭に新作案内は付属している。『リトル・ミス・サンシャイン』の予告を見て、ホノボノ系の映画かと思っていたら????。簡単なあらすじなど…。
●あらすじ
アリゾナに住む9歳のオリーブ。何ごとにも前向きのオリーブは、地区美少女コンテストで2位になった。ちょっとだけ得意で上機嫌のオリーブ。家族は、老人ホームを追い出されたヘロイン中毒の祖父、ニーチェと東洋哲学にハマり無言の修行中のストイックな兄、自己啓発本の出版に血道を上げている父、そして頑張り屋の母の5人家族だ。多忙でストレスフルな毎日を送る母は禁煙できないでいる。平和(?)な家族の団欒に、ゲイで、失恋し、自殺未遂し、仕事も辞めてしまった(!)叔父が加わる。
地区美少女コンテスト1位の少女が、全国大会の出場を棄権する。2位だったオリーブが全米美少女コンテストに出場することになった。決勝の会場はカリフォルニアのホテルまで約1000km。飛行機代が工面出来ず、ヘロイン中毒の祖父、自殺未遂の叔父らを、独りに出来ず、一家はオンボロのVWワゴンで遠くカリフォルニアまで行く羽目になる。
狭い車内では、お祖父ちゃんは毒舌全開!!黄色いワゴンは砂漠を疾走するが…。さて、オリーブ達一家はカリフォルニアに無事到着するのか?そして、コンテストの結果は???>>>>つづきはDVDでどうぞ!
***************************
まず、主役のオリーブが可愛い!!ホッペもお腹の子供らしくポッチャリしていて、アラレちゃん(古!)メガネも可愛い。でも!?、美少女コンテストってタイプには見えない天然系。最初から、なんだか怪しい雰囲気が漂う…。
オリーブと母以外は皆、ダメ男!男って存在はナイーブで複雑怪奇だ。ヘロイン中毒のジジイ、自己啓発マニアのオヤジ、無言を誓うアニ、ロマンチックなゲイ叔父…。日本のドラマでこの設定なら、最初からギャグ路線と見え見えだが、アメリカ映画ではシリアスな雰囲気が漂う。深刻の度合いが深くて、この男性陣はまったく笑えない。立派な家に住んでいるが、「きっとサブプライムローンで四苦八苦に違い無い」なんて一家の経済状況がお寒いのが見え隠れする。
■■■
類似作として、やはりアカデミー賞を受賞した『アメリカン・ビューティ』を思い出す。アメリカ人の幸せは、複雑怪奇!?ナンデモありは何もないのと変わらない。一家の住んでいるアリゾナは、自然景観に恵まれ、グランド・キャニオンやネィティブ・アメリカンの聖地セドナもあり、インディアン居留地も多い。砂漠が多く、お隣のカリフォルニアに比べ、辺鄙な州ってイメージだ。一家の家が“アリゾナ”ってのも、アメリカの観客には何か?感じるものがあるのかもしれない。
ネィティブ・アメリカンのスピリットは「物質文明から離れたところにこそ、安寧な約束の地がある」と言うもの。だが、オリーブの父は、「人生の勝ち組」にこだわっている。アメリカで始まった自己啓発セミナーの入会勧誘会に間違って行ってしまったことがあるが、そりゃ〜、もう大変なモンだった。幸福感を創造するのは、諸行無常なこの現世では難しい。オリーブの父は、勝利を信じる信念と、どうにもならない現実のギャップの中で、本当の幸せを再発見する。最初はイヤなオヤジに見える父だが、ラスト、クライマックスでは最高!
■■■
全米美少女コンテストのシーンは実際の優勝者のような、ハイ・スキルな少女たちが登場する。以前、美少女コンテストの常連だったジョンベネちゃん殺害事件で、実際の美少女コンテストの様子が報道されたことがある。映画のそれも、まったく似通ったものだった。作り笑いが貼り付いたような笑顔、横にニ〜ッと笑った時に見える歯並びの素晴らしさ!?、見事な特技(踊り、歌、アクロバットetc.)もプロフェッショナルな出来映えだ。これが微笑ましく見ることが出来るか?イタイタしいと感じるか?は、立場、心情の差で大きく別れるだろう。「おもろうって、やがて悲しき…」って、感じだった。
■■■
我れらのヒロイン、オリーブちゃん!!クライマックスでは、デストロイヤー級の破壊力で、物語を盛り上げる。幸せは身近にあるんだよね!!オリーブちゃん!!
◆ブログランキング参加中。乞う!クリック!

