May 15, 2008

痛みとスキャンダルさえも芸術!/『フリーダ』5

フリーダポスター






































●フリーダ●
●監督;ジュリー・テイモア
●出演;サルマ・ハエック/アルフレッド・モリーナ/アントニオ・バンデラス/
    エドワード・ノートン/ジェフリー・ラッシュ
●DATA;アメリカ、カナダ、メキシコ/2002年/123分

 画家や芸術家の生涯を描いた作品をまとめて観たいと思ってレンタルした中の1本。DVDで鑑賞。メキシコを代表する女流画家、フリーダ・カーロの生涯を描いた映画。彼女の作品が生まれる背景が、ドラマチックに描かれている。

●あらすじ

 1925年、18歳のフリーダは活発な高校生、ボーイ・フレンドとの恋愛に夢中だった。学校近くの劇場では著名な画家ディエゴが、モデルと壁画製作中に恋愛活動中…、フリーダはそんな二人をこっそりと覗き、ボーイ・フレンドと大笑いしていた。

 ドイツ系ユダヤ移民の父と、メキシコ人の母の間に生まれたフリーダは、両親の愛を一身に受けていた。1925年9月17日、下校途中、フリーダとボーイ・フレンドの乗ったバスは大事故を起こす。ほぼ全身(肋骨・鎖骨・背骨・骨盤、右足など)の骨折、彼女の下半身を鉄パイフが貫いていた。瀕死の重傷を負ったフリーダの全身は石膏で固められ、身動き出来ない辛い闘病生活を余儀なくされる。事故の中、怪我のなかったボーイ・フレンドは、フランスに留学してしまう。傷心のフリーダは動く手で石膏に絵を描き出す。それを見た両親は、フリーダに絵の道具をプレゼントする。

 やがて、杖をついて歩けるようになったフリーダは画家を志し、旧知の画家ディエゴを訪ねる。ディエゴはフリーダの描いた自画像を見て、非凡な才能を感じる。共産党員のディエゴは、自らの壁画制作もプロパガンダの一環と考えていた。フリーダはディエゴの政治活動に共鳴し、やがて二人は愛し合うようになる。しかし、ディエゴは、モデルと必ず寝るような、博愛主義者(?)だった。それは、最初からフリーダも知っているのだが…。

 フリーダの絵はだんだん評判となり、パリ画壇にデビューする。華やかな美貌の画家、フリーダ…、しかし彼女の身体は、繰り返される手術のために悲鳴をあげていた。堪え難い痛みと闘いながらも、彼女は作品を描き続ける。>>>つづきはDVDでどうぞ!

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 フリーダを演じたサルマ・ハエックさんは、アメリカで活躍するメキシコ人女優。彼女が10年に渡り、製作にこだわった映画が『フリーダ』だったそうだ。フリーダ独特の眉毛以外は、サルマさんは余り似ていない。彼女は小柄ですごく可愛いフリーダ像を演じている。実際のフリーダは女神のような強靱さと精悍さを合わせ持った雰囲気の女性だ。だが、映画の中でサルマさんは、フリーダそのものになりきっている。

 映画の中でのフリーダは苦しみの中でも、人生の素晴らしさを謳歌している。包帯や点滴、手術を描いた作品のイメージから「苦難の人生を送った画家」と言う印象が強かった私には、新鮮で幸せな映画だった。作中に実際の作品とフリーダがCGで融合する演出がなされているが、サルマさんのフリーダが作品と同化し、美しく、幻想的!!重苦しいシーンにアニメーションを取り入れ、フリーダの人生そのものを芸術として見せている。映画の画面、一つ一つが絵のようなシーンが多く、観ていた刺激になった。

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フリーダ

 物語の冒頭、フリーダの家の中庭が登場する。花が咲き乱れ、孔雀の遊ぶ小さな中庭は本当に美しく、彼女が幸せな家庭に育ったことが判る。この庭の描写はフリーダの内面とリンクし、たびたび登場する。現在は、フリーダ博物館として多くの人が訪れているそうだ。

 ディエゴの実作は観たことがないが、同時代に活躍したシケイロスの作品は回顧展で観たことがある。思想性が強く、原初的で、激しい作品だった。メキシコは強い太陽と原色の国と言うイメージがある。家の壁面や室内、インテリアに原色を多様する。その明るい色彩感の底に、死の臭いが強くするのもメキシコ文化だ。長くスペインの植民地だったメキシコはネィテイブ・メキシコ人支配のために、強くカソリック信仰を勧めた国の1つだ。アステカ文明の遺跡の上に教会を立てるが、アステカ文明のDNAはキリスト教に異質な変化を起こさせる。過剰なゴシック装飾とオカルト的な祭儀がメキシコのキリスト教には見られる。フリーダが共産主義者だったと言うことは、芸術的に大きな意味があると思う。彼女の作品はメキシコの風土が産んだものだが、自由で、タブーのない作風は革命的だ。

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 フリーダのファッションがすごく可愛い!!色彩、ファッション、インテリアetc.、美術に興味ある人には必見の映画!!

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フリーダ映画

moondrop_aco at 06:36 │Comments(0)TrackBack(0) 映画(な・は行)  | 洋画系

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