July 22, 2008

夏の日、永遠が終わる2日間/『スタンド・バイ・ミー』1986年作品5

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●スタンド・バイ・ミー●
●監督;ロブ・ライナー
●製作・脚本;ブルース・A・エバンス、レイノルド・ギデオン
●原作;スティーブン・キング(原題/ボディ 死体)
●音楽;ジャック・ニッチェ
●出演;ウィル・ウィートン/リバー・フェニックス/コーリー・フェルドマン/
    ジェリー・オコネル/キーファー・サザーランド 
●アメリカ/1986年作品/88分
●日本での劇場公開日/1987年4月18日

この日々に終わりがあることを信じたくなかった。永遠の夏…。

 時々、“スタンド・バイ・ミー”の曲を聴く。この曲を耳にすると、必ず思い出す映画がある。もう公開から20年の歳月が経過してしまった。この映画を見た時の自分と今の自分…。夢が実現出来た部分と、失望と欠落の部分がないまぜになり、“スタンド・バイ・ミー”を聴くと、深い感慨が沸き上がる。大人も半ば過ぎると、誰もがこの映画の主人公になれる…。

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●あらすじ

 ゴーディ・ラチャンスは、多忙な日を送る人気作家。ある日、ゴーディは新聞記事に目が停まる。“弁護士クリス・チャンバース刺殺さる”。その名前は、少年の頃の大切な仲間の名前だった…。そしてゴーディは少年の日、夏の終わりの2日間を思い出す。

 オレゴン州キャッスルロックに住む少年ゴーディは、内向的だが、空想力溢れる感受性豊かな少年だった。彼には、何でもできるスポーツ万能、成績優秀の兄がいる。しかし、その兄は不慮の事故で他界してしまった。ゴーディの両親は深い悲しみから抜けることが出来ず、まだ自分の才能に気づいていないゴーディは兄と自分を比べ、いたたまれない日々を送っていた。

 夏休みも終わりに近い晩夏の午後。ゴーディと3人の遊び仲間、クリス、テディ、バーンは、いつも通り、裏庭にある秘密基地に集まっていた。わるふざけとたわいないおしゃべり、いつもそこで大人には秘密の計画が繰り広げられるのだが、それが実行されることはなかった。しかし、その日は少し違った。バーンが耳にした噂は「ブルーベリー摘みに出かけて行方不明になっていた少年が、列車に轢かれて、その死体が放置されている」と言うものだった。

 町で鼻つまみの不良グループが、車を盗みドライブ中に死体を見つけたと言う。しかもまだ「警察に届けていない」。こんなに面白い話はない!ゴーディたちは、「死体の発見者になれば、町の英雄になれる!!」と、親たちには内緒で“死体”を探す旅に出る計画をたてるのだった。

“死体”があるのは、20マイル(約32キロ)先。道のない深い森林を歩いていかなければならない。4人の少年たちの、夏休み最後の冒険が始まった。そして…。
>>>つづきはDVDでどうぞ!!

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 『スタンド・バイ・ミー』はある年齢の女性には、永遠のアイドル映画かもしれない。少年の日のリバー・フェニックスが、ゴーディの親友クリスの役で出演している。また今も『24H』で活躍中の人気俳優キーファー・サザーランドが、クリスの兄、不良グループのリーダー役で出演。私の友人の何人かは、当時リバー・フェニックスに恋をしていたし、中にはキーファー・サザーランドの大ファンになった友人もいた。映画の舞台“キャッスルロック”は、憧れのクリスの住む町、アメリカ留学をした知人もいた。

◆◆◆

 青春映画の代名詞のように言われる『スタンド・バイ・ミー』だが、少年たちは12才、青春の言葉は似合わない。子供を捨てる日は何時なのだろうか?大人の事情を理解しなければならない、否だけれど、捨てなければならない子供時代…。少年の日との決別を描いた映画だと思う。

 9月に映画紹介した『ネバーランド』は少年の日々を捨てなければならなかった少年が描かれていた。日本では、子供達はなんとなく大人びてくる。とくにこの日から…という節目は学校の入学式だったりする。ここでも同様に、彼等は秋から中学校に進学する。しかし、少年たちはもっと意志的に、子供との決別を自覚しているように感じた。“子供時代”との決別を描く『スタンド・バイ・ミー』は、誰の心にもあった思い出の琴線を深く揺さぶり、記憶に残る名作となっているのだと思う。

◆◆◆

ゴーディと3人の仲間

◆クリス;評判の悪い父親、不良の兄がいるので、町では白い目で見られている。
     強い正義感のあるしっかりした少年。あることで大人に不信感を持っている。
     >>>苦学して弁護士になる。
◆テディ;フランス系移民らしく、少し他の子供と違う雰囲気がある。少しあぶない。
     父は軍人だったが、今はグータラで息子に暴力をふるう。
     >>>目が悪いので軍人になれず、刑務所暮らしを経験。
◆バーン;ポッチャリ系。単髪なのにクシをいつも持ってるお洒落なところもある。
     兄はクリスの兄の仲間。死体の話を持ってきた張本人。
     >>>高校卒業後、製材所に勤務。早く結婚する。

 内向的なゴーディは原作者のスティーブン・キングの分身とも言える存在。彼も含め、4人の少年はどこかで出会ったことのあるような子供達だ。そして、私たち自身も彼等と同じ子供時代を経過して大人になっている。だからこそ、この物語が“永遠の青春映画”と言われる由縁かもしれない。

◆◆◆
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  映画で語られるように、4人が秘密基地で遊ぶのは、あの夏が最後だった。作者は、「レストランの客が入れかわるように友人が替わった」と回想する。この言葉は、本当に痛い…。

 何度見ても、佳い名作です。
未見の中高生の皆さん!オススメ!

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moondrop_aco at 15:56 │Comments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ! 洋画系 

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