July 08, 2008
可愛いようで、怖いような…“少女コレクション”/『少女古写真館』

●少女古写真館●
ちくま学芸文庫
●著者;飯沢 耕太郎
●出版社; 筑摩書房
●DATA;235頁
発売日 2001/12
●目次
花と乙女
異国少女たち
人形愛の世界
日本少女たち
二人の少女
少女と小道具
他
●著者略歴
1954年、宮城県生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業後、1984年に筑波大学大学院芸術学研究科博士課程修了。写真評論家。著書多数。
本書は、著者、飯沢耕太郎さんが集めた古写真や古ポストカードを編集したもの。被写体は少女。
●内容(※「BOOK」データベースより転載)
いつでもちょっぴり不機嫌で、どうにも手に負えない、小さな存在―少女たち。この捉えどころのない生きものは、幼児から女へと変貌するあわいの瞬間に奇跡のごとくたちあらわれ、やがて幻のようにうつろってゆく。かたや、写真というものは、つねに儚いものの姿を追い求めつづけてきた。だから、まるで捕虫網で美しい蝶をつかまえようとするように、写真が少女という一瞬の姿を捕らえてきたのは当然の成りゆきなのだ。洋の東西を問わず撮りつがれてきた少女写真を厳選し、小さなサイズに閉じ込めた、手のひらに載るコレクション。
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以前から、ほざいているのだが、昨年の今頃から、人形を作り出した。“人形づくり”は、自分の中では禁断の趣味ゾーンに分類されている。この禁断ゾーンは、ADHD傾向のある私としたら、手を出すと絶対に火傷する世界(ハマリ満って意味で)。案の定、火傷している(汗)。大量の資料と、作っては壊すパーツの習作で、一番日当たりの良い部屋が足の踏み場がない。
本書も、資料で購入した1册。本書エピローグに、著者飯沢耕太郎さんと詩人の伊藤比呂美さんが対談されているのだが、その題名が“少女コレクターの憂鬱”!?。彼が女性なら、“可愛いもの好き”ってことで、少女写真をコレクションするのは、まったく問題ないのだが、男性と言う属性を持っている著者は、対談相手の伊藤比呂美さんにきつい質問を連発されている。
■■■
本書は雑多な少女写真を、いくつかのカテゴリーで分類している。普通のビクトリアン朝のポストカードもあるし、個人の家庭で撮影された肖像写真もある。中には、死んだ子供を写した“眠れる子供”も数点あり、可愛いけれど、痛々しい。小さい人たちや、背徳すれすれな気配も漂っているものもある。著者と伊藤比呂美さんは、プライベートでも親しい雰囲気もあり、歯に衣着せぬ質問も読んでいて面白い。この面白さは、私も飯沢さんと似た趣味の男友達たちを知っているからかもしれない。
その男友達たちと著者飯沢さんは10歳ほど年齢の開きはあるが、共通項がある。“大島弓子”なのだ。飯沢さんは“大島弓子”的な世界に「精神的なダメージを受けた時、救われた」と言っている。「男として存在するのに居心地の悪い時がある」とも言っている。彼等も同じことを言っていた。女である私が、男である飯沢さんの気持ちは100%判るはずもないのだが、「居心地の悪さ」と言うのは判るような気がする。
砂糖菓子のようなベビーピンクやペールブルーの衣服、フワフワの髪の毛、掴むと壊れてしまいそうな華奢な手足に、口を開くとマシンガンのような毒舌が!?、、、最後は脱線してしまったが、少女って存在は一種の怪物なのだ。中味に数千年の過去世の記憶の断片を残し、新しい肉体に宿った老練な魂…。これから人生の荒波を航海する前に、凪ぎのような春の海に漂う真っ白い帆船のような存在が少女って言葉の持つ幻想のように思う。
■■■
ビクトリアン朝の写真も可愛いが、日本の明治時代頃、撮影された舞妓さんや、禿(かむろ)の写真なども収録されている。絵を描く人や、人形を作る人には、役立つ1級資料。危ない趣味の人は、購入しないで欲しい!!(汗)。これから、5羽目のうさぎを捕まえにいかないと…。
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この記事へのコメント
1. Posted by
乙女小箱
July 06, 2008 21:51
こんばんは。
とても面白そうな写真集ですね。手の平サイズというのもいいですね。
おとめとしては見逃せない本のようです(笑)
>これから人生の荒波を航海する前に、凪ぎのような春の海に漂う真っ白い帆船のような存在が少女って言葉の持つ幻想のように思う。
本当にそうですね。。。少女って摩訶不思議なところがあります。個人的にはビクトリアンの少女など好きです。ルイスキャロルの残したアリスのモデルの子なんか妙に色っぽかったりしますね。彼もひょっとするとあぶない趣味と紙一重だったのかな〜?などとも想像してしまいます。
ところでA・C・O様はお人形制作なさっているのですか?!できれば是非作品拝見したいです♪
私は以前大胆にも球体関節人形挑戦したのですが、とても恐い感じがしますので、未だに人前には
出せず終いです。(笑)
とても面白そうな写真集ですね。手の平サイズというのもいいですね。
おとめとしては見逃せない本のようです(笑)
>これから人生の荒波を航海する前に、凪ぎのような春の海に漂う真っ白い帆船のような存在が少女って言葉の持つ幻想のように思う。
本当にそうですね。。。少女って摩訶不思議なところがあります。個人的にはビクトリアンの少女など好きです。ルイスキャロルの残したアリスのモデルの子なんか妙に色っぽかったりしますね。彼もひょっとするとあぶない趣味と紙一重だったのかな〜?などとも想像してしまいます。
ところでA・C・O様はお人形制作なさっているのですか?!できれば是非作品拝見したいです♪
私は以前大胆にも球体関節人形挑戦したのですが、とても恐い感じがしますので、未だに人前には
出せず終いです。(笑)
2. Posted by A・C・O
July 07, 2008 07:17
おはようございます^^。おとめさま
本書はルイス・キャロルの写真も収録されています。価格は1300円と文庫にしたら若干高めですが、収録点数が多く、損した感じにはなりません(笑)。
おとめさんもお人形作られるですね〜!!。他の作品同様に、きっと、素敵なお人形!!だと推察したします。※この本は参考になると思います。
当方の人形づくりなんですが。。。、市松さんの修理で粘土をいじっていて、なんとなく作り出してしまいました。で、6体同時進行中です(笑&汗)。
耳年寄りって、言葉がありますが、目年寄りになっていて、なかなか気に入った雰囲気に仕上がらず、試行錯誤しています(滝汗)。市民サークルの人形教室にも遊びに行くのですが、そこは球体ではないので、飴を貰って帰ってきます(笑)。そのうち、お見せできると思います(!?)。えへへへ^^;。
本書はルイス・キャロルの写真も収録されています。価格は1300円と文庫にしたら若干高めですが、収録点数が多く、損した感じにはなりません(笑)。
おとめさんもお人形作られるですね〜!!。他の作品同様に、きっと、素敵なお人形!!だと推察したします。※この本は参考になると思います。
当方の人形づくりなんですが。。。、市松さんの修理で粘土をいじっていて、なんとなく作り出してしまいました。で、6体同時進行中です(笑&汗)。
耳年寄りって、言葉がありますが、目年寄りになっていて、なかなか気に入った雰囲気に仕上がらず、試行錯誤しています(滝汗)。市民サークルの人形教室にも遊びに行くのですが、そこは球体ではないので、飴を貰って帰ってきます(笑)。そのうち、お見せできると思います(!?)。えへへへ^^;。

