ネィチャー系
December 13, 2006
科学と疑似科学・水の結晶2題/『水伝批判紹介 朝日新聞12/11』

●スノーフレーク●
●著者;Kenneth Libbrecht / Patricia Rasmussen
●関連Web:http://www.its.caltech.edu/~atomic/snowcrystals/
(SnowCrystals.com)
●翻訳;でがわ あずさ/広田 敦郎 他
●出版;山と渓谷社
●上記の画像;SnowCrystals.comより転載いたしました。
●内容(Amazon)
二重星、扇形、広巾十二花…。そんな、きらびやかなデザインの宝庫であり、はかなく神聖な芸術作品である雪結晶。その対称性、形態形成、氷晶を形成する気象条件など、雪結晶のすべてを美しい顕微鏡写真とともに解説する。

雪の季節になった。
我が家から見える浅間山はもう真っ白!!西からの風も真冬の冷たさだ。私の家の周辺は意外と温暖で、果樹が多い。雪はほとんど降らない。妙義の雪景色は、本当に綺麗で大好きだ。でも、雪の結晶はほとんど観測できない。小学生の頃に一度だけ、綺麗な雪の結晶を手のひらに乗せたことがあだけだ。
本書は、世界的に著名な雪の結晶を研究されているリブレクト教授の本。美しい雪の結晶の写真が多く掲載されており、見ているだけで楽しい。また日本の中谷宇吉郎先生(物理学)が雪結晶の体系的な研究をされたことも紹介されている。リブレクト教授のHPでは、人工的にさまざまな雪の結晶を組成する機械や条件なども書かれている。綺麗な画像も多く、旭川の『The Snow Crystals Museum in Asahikawa 』ともリンクしているので、興味のあるかたは、本書とともにどうぞ!!
◆◆◆
←クリックすると拡大します。●ブログ解説●
●著者;稲葉振一郎(明治学院大教員)
●反「水からの伝言」の檄
●紹介ブログ;「水からの伝言」を信じないでください
●アドレス;http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/fs/
●掲載;朝日新聞 文化面 2002 12/11
昨年の10/10に疑似科学書として『水からの伝言』を紹介した。綺麗な言葉を聞かせた水は、美しい結晶を作ると云う内容の『水からの伝言』はベストセラーになっていると云う。上記のブログを管理されている菊池誠先生は物理学者。『水からの伝言』が、小学校の道徳の授業教材にされていることを重く見て、警告のサイトを運営されている。
詳しい内容は、新聞記事を拡大して読んでください。
◆◆◆
正直、疑似科学系の波動本を、公立学校で教材にしているのは驚いてしまった(!)。
以前、朝日新聞誌上で『世界の再魔術化』と云う記事が掲載され、ここでも紹介させてもらった。心の問題と、科学的なものがこんなに曖昧な扱いになっているのは、何故だろう?私は、「ニヒリズムの蔓延」が原因だと思っている。様々な価値観が崩壊した現在、人々は新たな規範、『神』を求めている。それはどんな『神』なのだろうか?
『水からの伝言』が道徳で使われたのは、この新しい規範の模索の中で行われたことだとしても、学校教育の中では、非常にやばい問題を孕んでいる。「学校は嘘を教えている」そんな不信感を子供達は持たないだろうか?子供の心は柔軟だが、大人の刷り込みには非常に弱い。波動や、オカルト=疑似科学を本当だと信じた子供がどんどん増えたら、日本の将来は非常に怖いことになる。
◆◆◆
オカルト的なことを云う人の逃げ口上がある。
「これはファンタジーと考えてください。」
そのファンタジーが、怖い。病気で苦しんでいる人や、心に悩みを抱えている人に、詐欺まがいで、高額の波動商品を販売している『ファンタジー=疑似科学』もある。菊池先生が警告されているとおり、オカルト好きな物好きな大人が、ファンタジーをおもちゃにするのは、まったく構わないと思う。このブログのお客さまはよく御存じだと思うが、私はけっこうオカルトマニアだし、映画はファンタジーやSFが大好きだ。ホメオパシーなど、ファンタジー的な伝統医療が、ある分野の病気に効果があることもよく知っている。心と病が密接な関係にあるのも事実だ。しかし、学校教育は、科学的常識を守るべきだ。道徳にオカルト=疑似科学/特定宗教を持ち込むのは、間違ったている。
日本って国は、大きな分かれ道を通過した。引き返すのも可能だ。本当の意味での『科学先進国』を目ざすのが、小国の生き延びる道だと思う。
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December 10, 2006
火星に知的生命は存在するか?/『コージー都市伝説4』須藤元気補遺

土曜深夜に放映さえたテレビ東京系『やりすぎコージー』。須藤元気さんの登場で、反響が大きかったようだ。それに関連して、火星の話題をいくつか。
今年7月下旬、『朝日新聞』紙上に、火星表面に「大量の水が存在する可能性がある」との記事があった。水の存在は、微生物や植物が生きている可能性を示唆している。果たして、火星はNASAの公式見解どおりの惑星なのだろうか?
←クリックすると拡大します。画像は、有名な火星シドニア地区の『人面岩』。上は1976年発表のもの。下は2001年のもので、2001年の発表以来、『人面岩』は人造物ではないことが定説になりつつある。(詳細はのちほど)
火星の『人面岩』以外にも、以前、学研の『ムー』では、驚くような記事も発表されている。「火星表面には樹木が生い茂った場所がある」と云うのだ。掲載誌が『ムー』なので、一般人は信じないかもしれない。しかし、NASAの公式発表が“作意的に操作されている”と云うのは、公然の秘密だったりする。一般的に火星表面は赤茶けた色とされているが、どうも違うらしい(一番下の画像はNASA発表の火星表面)。
1997年に火星に着陸した無人探索機が撮影した火星の地表写真は、綺麗な青空と普通の大地が映っていた。しかし、翌日にいつもどおりの赤茶けた画像に差し替えられてしまった。シドニア地区の人面岩の写真も1976年のものと、2001年もものでは、まったく違う様相なのだ。いささか不自然な感も否めない。
◆◆◆
火星文明に興味あるかたには、この映画をお薦めしたい。
●ミッション トウ マーズ●
● 監督:;ブライアン・デ・パルマ
●主演;ゲイリー・シニーズ/ティム・ロビンス/コニー・ニールセン
●2000年公開 141分

●あらすじ
2020年、アメリカの宇宙開発は火星表面に基地を作るほど発展。“マーズ1号”は、火星で順調に探査を続けていた。しかし、突然、火星からの交信が途絶える。救助に向かって“マーズ2号”だったが、思わぬアクシデントが続く。ようやく火星に到着した宇宙飛行士は、信じられない光景を目撃する。“マーズ1号”の乗組員を探し、謎の電波が発信さえている場所へと向かうのだが…。
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主演は“フォレスト・ガンプ/ アポロ13 /グリーンマイル”などでトム・ハンクスとの共演で渋い演技を見せるゲイリー・シムーズ。“ショーシャンクの空に”のティム・ロビンスなど、味のある実力派が脇を固めている。“ミッション:インポッシブル”のブライアン・デ・パルマ監督が、続編の『M:I-2』を断って製作した『ミッション トウ マーズ』は、リアルさと、ファンタジーが融合した不思議な作品だ。類似作としてはジュディ・フォスター“コンタクト”があるが、宇宙パイロットがどこかカウボーイのようで、より男性的でカッコ良い。
この映画の中で登場する巨大な岩は、シドニア地区の人面岩をモチーフとしている。『ムー』の読者が、「こうあれば良い!」と思う不可思議な優しさに包まれたラスト・シーンは心に残る。※後日、詳しいレビュー書きます。
◆◆◆
NASA=アメリカ政府は、地球環境の悪化が避けられないとし、“火星移住計画を着々とすすめている”とされる。京都議定書に署名しなかったのも、もう環境問題は“ノー・リターンポイントを過ぎているから”ととの憶測もある。
実際に地球外生命が、地球文明に干渉するなら、目的は侵略?そう思うと、ノンキなことも書いてられないのだが、建て前としては“UFO”はないことになっている。ちなみに『ミッション トウ マーズ』は、NASAが全面協力している。
今月号の『ムー』にも火星の人面岩の最新情報が掲載さえていた。2003年には、火星のライブ映像が地球に配信されると云われていたが、まだまだ火星環境については報道が曖昧だ。須藤元気さんが云っていたような、第三アトランティス文明の痕跡が見つかったら、本当に面白いと思う。
知的生命体が地球文明に干渉するなら、何をするだろうか?
映画では悪い宇宙人の方が多いのが、心配だ(笑)。
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December 08, 2006
ゴリラ絶滅の危機!/『エボラ出血熱』毎日新聞12/8付

コンゴ共和国に棲息するニシローランドゴリラが、ほぼ絶滅状態らしい(!)。
映画『アウトグレイク/ダスティン・ホフマン主演』を覚えているだろうか?小さな猿が持っていた細菌で、輸送船の乗り組み員が死亡。アメリカに密輸されてからは、どんどん関係者が感染していく。保菌者が満員の映画館でセキをする。空気感染でその場にいた多くの人が感染していく。映画では奇跡的に血清ができる。しかし、『エボラ出血熱』には、現実的な特効薬はない。感染後三日ほどで激症が現れ、全身壊死で死んでしまう。本当に恐ろしい病気だ。死んだローランドゴリラが可哀想で、泣けてくる…。
アフリカの密林には、太古から棲む未知の病原体が潜んでいる。人跡未到のジャングルを横断する鋪装道路が20世紀に作られた。トラック輸送の動脈として賑わい、売春宿も多い。アフリカを東西に横断する道路は、人と物を運ぶだけでなく、病原菌を文明社会に運び出してしまった。エイズもこの道から、人間社会に出て来たと言われている。
◆◆◆

怖いことに、ウィルスの遺伝子は容易に変異する。そして他の生物と同様に、自己遺伝子を拡大することを生命原則として有している。
今回のアフリカコンゴでのゴリラの絶滅は、記事(下記全文引用)にもあるように、次ぎの宿主を人間に向ける可能性は高い。以前からあった病原菌が、宿主ゴリラを絶滅までの猛威を奮っているのは、遺伝子変異の可能性が高い。エボラ出血熱は類似菌が世界各国に分布している。この菌が、感染力を高めたら人類滅亡を描いた小松左京さんのSF小説『復活の日』が現実のものとなってしまうかもしれない。流星に遺伝子変異物質が付着しているとの推測もある。ここ数年、流星雨の多い年が続いた。これも怖い可能性だ。
最近、まったく薬の効かない耐性結核菌の罹患が多く報告されている。他にも抗生物質が効かない耐性病原菌が増えている。これらは、治療を中途半端で止めてしまうことで、菌の耐性を強め、遺伝子変異を促したことが要因とされている。
◆◆◆
人の歴史は病原菌との闘いだった。病気で生き残った人類の子孫が現代人であり、菌に対する免疫力を持った身体機能が人間にはある。しかし、抗生物質と言う化学物質が加わることにより、人間と菌の闘いは新たな局面を迎えているのかもしれない。東洋医学の考えに、熱や膿は、病気を排せつする働きなので、「無理に薬で抑えるな」との考えがある。『チャングムの誓い』でもこの考えを治療に活かしていた。しかし、こういう強い病原菌も前には、免疫は効力がない(!)。
それにしても怖い報道だ。
世界が滅亡する映画のオープニングのように感じた。
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毎日新聞記事>>>
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November 20, 2006
“虹”と“霓”、天の竜/虹が出た話

11/20の夕方、高崎方面に大きな虹が出た。
主虹と副虹のダブル・レインボウ。副虹は色の並び方が主虹の逆になる。両足がはっきり出た巨大な虹だった。※画像は資料画像で実際のものではない。
中国では、虹は竜が姿を表した姿とした。主虹は“虹”、副虹は“霓”と区別され、さすが!漢字の国。主虹は雄の竜で、副虹は雌の竜なのだそうだ。
◆◆◆
今日の虹は七色ちゃんと数えることが出来た。西にあった日射しは強く、東側は雨が降っていた。見事な雨のスクリーンに映った太陽光は、赤、橙、黄、緑、青、藍、紫に別れていた。虹は七色と思い込んでいたが、外国では8〜3色と数え方が違うので、これは意外!三色はないよ〜〜と思ったりする。
虹は太陽光とスクリーンに対して、地上の人間の角度によって見えるそうだ。主虹は40〜42度、副虹は50度が、発現角度とのこと。私が観た虹で一番綺麗だったのは、朝の妙義山に出た四重のアーチなのだが、今考えると幻を観ていたのかもしれない。太陽が二つないのに、なんで4つ出ていたのか?謎!
◆◆◆
丁度、外出していたので、見やすい駐車場に車を止めて観ていた。綺麗な虹を見ると、なんだか「儲けもの!」って思える。
やっぱりデジカメをいつも携帯していないとダメだな〜。。。
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July 23, 2006
羽化直後のミンミンセミ
昨日の早朝、犬に散歩の途中で見つけた羽化直後の蝉。
体や羽の色から『ミンミン蝉』らしい。※のちほど図鑑で確認します。
10日ほど前も、同じ道で羽を乾かす、羽化直後の蝉を見た。脱皮あとの抜け殻も並んであり、珍しいので撮影。面白いと思ったのは、幼虫の頃のさなぎにへその尾のような白いものが写っていたこと。このすぐ側、30cmくらいの場所にも抜け殻があった。連日の雨で、土中にいるもの大変!羽化しても、羽に雨のしずくが付き、飛び立てないでいるらしい。デジカメを近付けても逃げなかった。
今年の夏は、梅雨明けがいつになるか分からないらしい。蝉は短い夏だけを生きる虫だ。良い夏になればと想うのだが…。。。
Please on Click!March 23, 2006
アンモナイトの化石を探そう!/神流町恐竜センター
●アンモナイトの化石を探してみませんか●朝日新聞 群馬版 3/23付
神流町恐竜センターでは3/25〜4/2まで、化石発掘などの春休み特別体験学習コースを開く。恐竜の足跡の残るセンター近くが会場。恐竜の骨が出る可能性はないが、その代わりにアンモナイトの化石がよく見つかる。
化石は通常持ち帰ることができるが、学術的に貴重な化石の場合は、恐竜センターで調査研究する。午前10時から午後4時にかけ、グループごとに約1時間、センター職員が指導。27日は休館日。予約が必要。料金大人900円/子供600円(入館料こみ)問い合わせ・申し込みは神流町恐竜センターまで
■■■
神流町は町村合併で町名が変わった。旧中里村です。神流町恐竜センターはチベットの恐竜研究施設と姉妹提携しており、チベットで発掘された貴重な化石も展示されている。近くに恐竜の足跡が残るのだが、崖の側面の足跡は教えてもらわないと、なんだか???。群馬県の西部の山間部は貴重な化石が発見されることがある。ウミガメや蛙の化石は博物館に所蔵された。私が子供の頃、近所でトンネルを掘っており、その廃土に化石があるのを発見。毎日工事現場に化石拾いに通っていた。ここは植物の化石だった。神流川流域は化石拾いが出来るポイントがたくさんあり、高校の時は地学の先生に化石をたくさん頂いた。貝の化石が多かった。日本にも恐竜がいたのを知るのはなかなかロマンです。
小学生のお子さんの思い出づくりに如何?
※都内からも関越自動車道などを利用すれば2時間程度で現地に着く。

March 02, 2006
アメリカの憂鬱/超巨大噴火の可能性 其の1
●地球時間 『知られざる超巨大火山』想像を絶するパワー ●●NHK教育TV 2002年2/1放映
●2000年制作 BBC/ディスカバリーチャンネル
昨年の秋にTBS系『世界不思議発見』でワイオミング州のイエローストーン国立公園のレポートが紹介されていた。 アメリカ北西部に広がるイエローストーン国立公園は1872年に世界で最初に国立公園となった景勝地で、多彩な自然相と活火山活動による蒸気や間欠泉の噴出で独特の景観を誇っている。バッファロー・へら鹿、狼などの自然動物が自由に暮らしており、増えすぎる草食動物の個体数管理のためにカナダから狼を移動させ、自然の食物連鎖を実験的に行っていることも知られている。高低差のある広い面積には豊かな温泉や原生林、草原が広がり、毎年300万人の観光客が訪れる。
同じイエローストーン国立公園を取材した番組で、『世界不思議発見』とはまったく違う視点でこの公園の火山活動を報告したドキュメンタリーがあった。4年も前に見たTV番組なのだが、深刻な内容だったので、以来、いつもどこかで気になっている。このことが現実となるのは何万年も先のことかもしれない。しかし自然の営みの大きさを知るにはすばらしい内容の番組だったのでご紹介します。
■■■

アメリカ北西部に広がるイエローストーン国立公園は、1872年に世界で最初に国立公園となった。火山活動が作る温泉や間欠泉、不思議な景観と、野生動物が生息する草原や原生林がある。100年以上もつづく熱心な自然保護活動と、毎年世界中から300万人もの観光客が訪れる。
のどかで、美しい観光地、しかしここには想像を絶する巨大な火山が潜んでいることが、最近の研究でわかった。
アメリカ内務省地質調査部のロバート・クリスチャンセンは1960年代からこのイエローストーンを調査研究している。この公園は古代の火山の痕だと言うことは、公園の岩石が圧縮 された火山岩で出来ていることから、すぐに判明した。しかし、いくらクリスチャンセンらが調査しても、肝心の死火山も、カルデラも発見できなかった。 そのカルデラは、偶然に発見される。月面探査を目指すNASAが月面を上空から撮影する機材を使う練習に、このイエローストーンの航空写真をとった。そこには信じられないものが写っていたのだ。なんとカルデラは公園全体に及び、長さ70キロ、巾30キロの巨大なものだったのだ。 【カルデラ=《釜(かま)の意》火山の中心にできたほぼ円形の大きな凹地。噴火後に火口部が陥没したものが多い。】
クリスチャンセンは、イエローストーンの地層から3つの異なる層を発見した。何十mもの堆積層から、ここで3回の噴火があったことがわかった。そして、ここは古代の死火山などでなく、活動中の活火山ということも判明した。噴火年代は、200万年前、120万年前、そして最後が60万年前だった。地層はこの巨大噴火が60万年周期で噴火していることを示していた。驚愕すべきことは、最後の噴火から現在まで、丁度60万年経過していたのだった。
■■■ユタ大学のロバート・スミス教授(地質学)は1973年から、イエローストーンで実地調査を行っ ている。彼はある時、湖の南の端からの景色がいつもと違うことに気がついた。船着場が水没しているのだ。近くの園内の木々も数センチから数十センチ水没し ている。そこで彼は園内の海抜を調査した。50年前の1923年の調査が最後の測量だったが、同じ場所での海抜を調べることにした。すると、測量士が「様子がおかしい」と言い出した。なんと標高が74cmも上昇していたのだ。湖の北側が隆起し、水が移動して、南側が水没していたの である。
その後、公園下のマグマ溜まりが詳細に調査された。マグマ溜まりは地下8キロにあった。その大きさを測定するには、マグマと 岩石を通るときでは地震波の伝わる速さが違うことから、地震が利用された。スミス教授ら調査チームは、公園内22箇所の地震計で測定。データはユタ大の中央科学センターで解析された。その結果も驚愕すべきものだったのだ。マグマ溜まりは、公園のほぼ全域にわたって広がり、長さ45km、巾20km、厚さ10km、公園の3分の1から半分の地域の地下に巨大な火山エネルギーが活発に活動していたのだ。
その下に巨大火山が眠っているわけだが、それではいつ、どれくらいの規模で噴火するのだろうか。
**********************
地球の地核活動のサイクルの中でも、60万年の歳月はあまりにも長い。いつ?どれくらいの規模で?被害は?と言ったシュミレーションは出来ても、イエローストーン地下火山の場合はあまりに巨大過ぎて、予想は出来ない。最悪の場合、アメリカ壊滅、人類の人口激減の可能性も充分ある。今後の研究が進み、8km地下のマグマを地上に誘導し、小規模の人口噴火を繰り返すことによって、大噴火の可能性を回避できるかもしれない。まだそこまで科学技術は進歩していない。私たちは研究者の日々の研鑽努力に命を委ねているのだ。
昨年の発表では、米国内の活火山の中で噴火危険度21位。
イエローストーンの火山調査の継続報告を待ちたい。
※過去の火山被害=2006 3/2分の関連記事につづきます。続きを読む
January 01, 2006
犬あれこれ/『犬』は狼の直系子孫?

人間は動物を飼う。
家畜としての牛や豚・羊。ペットとしての猫と犬。地球上には多くの種類の動物がいるが、人と一緒に暮らせる家禽は少ない。中でも犬は人類の進化と一緒に自ら順応し、人によって多様化させた数少ないなコンパニオン・アニマルなのだ。
人類の進化とともに歩んだ犬は、あらゆる意味で文化的な動物と云える。品種改良により、犬ほど犬種ごとに大きさや姿形の違う動物はいない。小さなチワワと一番大きなアイリッシュウルフハウンドでは体高差は約8倍ある。チワワと大型のセントバーナード犬の体重差は50倍近くにもなる。これを人に当てはめると、男性の平均体重を60kg/170cmとした場合、3tの体重/13mの身長と云うことになる。
考えると「凄い!」多様性なのだが、驚くべくことに犬の祖先はほぼ同じ狼の遺伝子グループにたどり着く。2002年にスウェーデンの研究者が地道な遺伝子分析をした結果、それまで云われていたジャッカルと狼の両方が犬の祖先とする説は退けられ、南アジアに現在も棲む小型の狼が、もっとも現在の犬に近いDNAを持っていることが判明したのだ。
もっと古い犬の祖先を辿ると1900万年前の『トーマクタス』と云う犬の祖先に行き当たる。犬・猫・熊・イタチなどの肉食ほ乳類の多くは同じ祖先を持つ血縁関係にあり、2000万年前から100万年前までは、熊と犬は同じ科に属していた。

有史以前のある時、親とはぐれた子狼を拾って飼った旧人がいたかもしれない。群れで暮らす狼は狩りをしながら移動するが、定住しないで狩りをする人とは生活域が重なっていた。狩りに失敗した老いた狼や好奇心旺盛の若い狼は、人の残飯を狙って一緒に移動していったかもしれない。長い長い狼=犬と人間の共同生活の中で、人と暮らす個体は狼とは違う特性と獲得していったのだろう。小さい子狼を拾った誰かから、人と犬の歴史は始まったと言える。
著名な獣医師が番組の中で語った言葉がある。
「現在の犬は、犬だけでは暮らせない。犬を飼うことは、その犬の全ての生活を管理維持することであり、飼い主は自分の幸せを犠牲にする覚悟がなければ、犬を飼うことはできない。犬ほど完璧な愛情を飼い主に示す動物はいない。犬は動物の姿を借りた天使だと思って愛情を注がなければならない。」
救助犬や警察犬/盲導犬など、犬は訓練によって人に暮らしの中で有益に作業している。ワーキングドックと呼ばれる犬達だ。犬の訓練は強要や支配ではない。犬は学ぶ喜び・働く喜びを知っている希有の動物なのだ。
私も長く犬と一緒に暮らしている。犬は私を犬だと思っていると思う。私はそれで良いと感じている。
November 18, 2005
獅子座流星群、目撃出来ず!!残念〜!
ここは標高200mある。高崎の灯りは山で遮られ、冬の夜空は燦然と星が輝く。百武彗星出現の時も煙るような彗星の尾が夜空に長く伸びるのがはっきり観察できた。一昨年の獅子座大流星雨の晩は彗星が大気圏に突入する音さえ聞こえ、一大天文ショー!!だった。もうあのような大流星雨は生涯見ることは出来ないかもしれない。今晩は獅子座流星群出現の夜だ。今朝は深夜から未明まで、屋外で星空を時々見ていたのだが、満月が明るく、まったく見えなかった。残念!!ブログ検索してみると明け方近くに見えたらしい。諦めた後だったのかも(泣)。
月光浴出来たので、良かったことにします。
月の綺麗な夜で、最高でした。
5年ほど前のこと。月の明るい夜に学校の校庭の隅に植えてあるヒマラヤ杉の木が2本、白銀に光って、それはそれは美しい景色だった。他の桜の木などは光っていないのに、その2本だけは白く浮かんでおり、しばらく眺めていたのだが、やはり冬の季節だったので、犬を連れて帰宅。翌朝、その木を見に行ったら、木はなかった。切り株が2本あり、その切り株も切ってから、数日以上立っている雰囲気だった。私は樹木の幽霊を見たのだろうか?
少し不思議な話…です。
October 15, 2005
日本の非天然記念物。自然との共存…
昨日、妙義で見たお猿のつづき。
一番猿が出没するのは妙義神社そばの公営駐車場上のカーブ付近。道の駅がそばにあるので、餌を与える観光客がいるのか?一時は『野生の猿に餌を与えないでください』と立て札があったが今もあるのだろうか?
昨日見た群は総数12頭前後。生後1年〜2年くらいの子猿に赤ちゃん猿を腹に抱いた雌猿2頭、若い雄2頭と群のボスらしい大きな雄が1頭いた。道横の斜面に立つ雑木に最初いたのだが、道を横断して妙義の公営温泉の茂みに消えていった。最初に若い雄が横断し、中頃に雌、すべて移動し終わったのを確認するように雄猿が最後に移動。なんとも知恵のある雰囲気なので圧倒される。ここの猿は、日光の猿のように観光客の車に乗るようなことはない。見ていても逃げる様子もないが、ある程度の距離は保っているように思う。
峠の釜飯で有名な横川駅周辺の民家には猿が家の中にまで入り込み、台所の果物や野菜など盗っていくそうで、小さな食品店などは被害対策に追われているそうだ。やはり大きなボス猿が全体を見渡すような場所に陣取り、手下が手際よく家に侵入するそうで、動物好きの私は楽しいように聞いてしまうのだか、横川の人にしたら迷惑この上ない話に違いない。
紹介する雑誌は『週刊 日本の天然記念物 動物編』
2002年から2003年にかけて小学館から発行された。全50巻、毎回海洋堂制作の精微なフィギュアが付いた。チョコエッグですっかり?海洋堂ファンになった日本中の大人買いできる大人によって、現在品切れ状態。オークションには雑誌本体のみ100円で出品されていた。フィギュアのみで当時の定価850円が相場らしかったが今は1500円程度の希望価格になっている。50個の箱とフィギュア50個30000円なり。
この本の企画で現在希少種となっている動物に興味を持つことは素晴らしいことだと思う。しかし、希少種以外の動物、一般の猿やクマ、イノシシ、鹿などの異常繁殖による食害や野生動物の人への危害は、すでに深刻な状況になっている。かつて浅間の麓にすずらんの咲く美しい原野があった。昭和30年代に空中から杉の種を散布した。成長した杉は、手入れも行き届かない状況で花粉をまき散らしている。動物被害は自然との境界線を犯し続けた人間への自然からの警告に他ならないのだ。
お猿は可愛い。しかし人里に当たり前のように降りてくる猿の不幸を考えると心が痛む。
※北限の猿以外の野生猿は非天然記念物。
一番猿が出没するのは妙義神社そばの公営駐車場上のカーブ付近。道の駅がそばにあるので、餌を与える観光客がいるのか?一時は『野生の猿に餌を与えないでください』と立て札があったが今もあるのだろうか?
昨日見た群は総数12頭前後。生後1年〜2年くらいの子猿に赤ちゃん猿を腹に抱いた雌猿2頭、若い雄2頭と群のボスらしい大きな雄が1頭いた。道横の斜面に立つ雑木に最初いたのだが、道を横断して妙義の公営温泉の茂みに消えていった。最初に若い雄が横断し、中頃に雌、すべて移動し終わったのを確認するように雄猿が最後に移動。なんとも知恵のある雰囲気なので圧倒される。ここの猿は、日光の猿のように観光客の車に乗るようなことはない。見ていても逃げる様子もないが、ある程度の距離は保っているように思う。
峠の釜飯で有名な横川駅周辺の民家には猿が家の中にまで入り込み、台所の果物や野菜など盗っていくそうで、小さな食品店などは被害対策に追われているそうだ。やはり大きなボス猿が全体を見渡すような場所に陣取り、手下が手際よく家に侵入するそうで、動物好きの私は楽しいように聞いてしまうのだか、横川の人にしたら迷惑この上ない話に違いない。
紹介する雑誌は『週刊 日本の天然記念物 動物編』2002年から2003年にかけて小学館から発行された。全50巻、毎回海洋堂制作の精微なフィギュアが付いた。チョコエッグですっかり?海洋堂ファンになった日本中の大人買いできる大人によって、現在品切れ状態。オークションには雑誌本体のみ100円で出品されていた。フィギュアのみで当時の定価850円が相場らしかったが今は1500円程度の希望価格になっている。50個の箱とフィギュア50個30000円なり。
この本の企画で現在希少種となっている動物に興味を持つことは素晴らしいことだと思う。しかし、希少種以外の動物、一般の猿やクマ、イノシシ、鹿などの異常繁殖による食害や野生動物の人への危害は、すでに深刻な状況になっている。かつて浅間の麓にすずらんの咲く美しい原野があった。昭和30年代に空中から杉の種を散布した。成長した杉は、手入れも行き届かない状況で花粉をまき散らしている。動物被害は自然との境界線を犯し続けた人間への自然からの警告に他ならないのだ。
お猿は可愛い。しかし人里に当たり前のように降りてくる猿の不幸を考えると心が痛む。
※北限の猿以外の野生猿は非天然記念物。

